【男主】その男、個性:絶頂！！【ヒロアカ】 (ページ8)

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覚醒ページ8

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どうしよう、どうしよう、どうしよう。

流れで実技試験会場まで来ちゃった。

2人はA、Bそれぞれの会場で別々だし、一人でやるしかないよな。

ばくばくと音を立てる心臓に手を当てながら、ゆっくりと深呼吸をする。

でもそんなことで落ち着けるわけもなく、結局またドキドキし始めた。

うーーどうしよ。

とりあえず1P(1ﾎﾟｲﾝﾄ)のロボ見つけ次第……個性を……。

「「「ハイ、スタート」」」

計画を立てる間もなく、プレゼント・マイクの声が会場に轟く。同時に沢山の受験生が走り出した。

出遅れて焦ったが、落ち着いて周囲を見渡すとちらほらと人が見えた。

他の受験者よりも一足先に動くことが出来たみたいで少しホッとする。

まだ開始直後のようで、辺りにロボの姿はない。

これなら様子見できそうだ。

状況を把握するために近くの階段でビルの屋上へ向かう途中、目の前に2体のロボットが投げ込まれる。

誰かが投げ飛ばしたようで、今登っていた階段に直撃した。

まずい、足場が。

バランスを崩して地面へ真っ逆さまに落ちていく中、なんとか空中で体制を整えようと足を伸ばしたが遅かった。
そのまま地面に叩きつけられてしまう。
その衝撃に痛みを感じる前に目の前が暗くなった。

「いってえ……ん？」

鈍い痛みを感じて頭に触れると血痕が着いている。

くあ。と欠伸をして立ち上がると、周りを見渡した。

「俺、家で寝てたはずなんだけどな……夢遊病かあ？」

なぜか堅苦しく第一ボタンまで締められた学ランを緩めると、自分の身体の二倍はあるだろうロボットが自分の前を横断した。

んー？ヴィランか？

目を細めて対象を目に移すと、にやりと口角を吊りあげた。

ちょうどいい、今むしゃくしゃしてたんだ。

頭も痛えしアドレナリンが必要だよなあ？

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