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「ねぇさくべ、わたしのこと好きになってよ」
｢…はぁ？別に俺がお前のこと嫌いって言ったことねぇだろ」
そうじゃない、とほほを膨らませて拗ねた振りをするわたしに作兵衛は眉を下げて困ったように笑った。
作兵衛はわたしにずるいってよく言うけどそれは作兵衛の方だよ。
鈍感というか、恋愛偏差値が低めなのかと思っていたけれど、流石にわたしの思いに気づかないほど馬鹿じゃないってことくらい知ってるんだから。
わたしは作兵衛の目をじっと見つめる。
「……はーあ、飽きちゃった。」
しばらく見ていたけど作兵衛ってば特になんの動きもないし、つまんなくなってわたしは作兵衛のまだ丸みが残る可愛い顔に手をだした。
…かわいい。
「おい、聞こえてるからな。」
「えーなんのこと？」
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作者名：P | 作成日時：2023年2月3日 1時
