【オリジナル】運命というものは

部活見学 ページ47

Aside


「……え？」

愛華「……まぁ、多分だからあんま気にしないで」

「うん、」


愛華ちゃんはそう言ったけど、やっぱり気になる。

どうして、矢田くんと一緒に居るから女の子に目をつけられるんだろう……

でも確かにそう言われてみれば、矢田くんと話してたら、すごく視線は感じる。

だとしたら、気をつけなきゃ……

そんなことを考えていたら、すぐに放課後になった。


矢田「Aちゃん！一緒に帰ろ？」

「え、あ、あの……今日は……」

矢田「部活でしょ？見に行っていい？」

「えっ？み、見に来るの？」

矢田「ダメ？」

「え、うーん、どうなんだろ…部長に聞いてみないと……」

矢田「じゃあ行こー！」

「えっ、あっ、矢田くん！？」


矢田くんはそう言って私と腕を絡めて歩き出すから、身動きも取れないまま、部室へと連れていかれた。

よりによって直哉が居ないし…どうしよ……

そして部室に着いて部長に話せば、「イケメンだから全然OK！」と言われて、ニコニコ顔でブンブンと私の方に手を振っていた。


部長「ねぇ、あの子、Aちゃんの彼氏？」

「へっ？いやいやいや、ないです！」

部長「そっかぁ。まぁ、Aちゃんには前川くんが居るもんねぇ」

「えっ？な、直哉は違いますよ！」


私がそう言っても、部長はニヤニヤ笑うだけで、全然聞いてくれなかった。

部長、楽しんでるな……

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