ズルい奴 ページ36
直哉side
直哉「……は?」
「……何、ていうか。私、ごめんなさいって断るの、苦手なんだよね」
そう言って私は笑みを浮かべた。
「だから告白されても、こうやってしてるの。嘘はついてないでしょ?」
直哉「お前……ズルい奴だなぁ(笑)」
「ふふっ、そんなズルい奴が好きって言ってくれたのは貴方でしょ〜」
直哉「ふっ、そんなズルい奴は、こうしてやる!」
「きゃー!」
コチョコチョ〜なんて言って私を擽る直哉と、ボフッなんて音を立ててベッドに2人で倒れた。
そしてお互いに頬に流れる涙を拭い合う。
直哉「A、ありがとな」
「……ん?何が?」
直哉「ふっ、何でも無ぇよ」
そう言って直哉はまた優しく微笑んだ。
私の知ってる、いつも近くにあった直哉の笑顔。
この前までのつらそうな笑顔じゃなくて、何だか吹っ切れたって感じだった。
そんな顔を見て、“私がこの笑顔を奪ってたんだ”なんて思ってしまった。
直哉「あーあ、Aに惚れられてるアイツが羨ましいよ」
そう言って直哉は起き上がって、ベッドに座り直した。
直哉「……上手くいったんだろ?アイツと」
「っ!?な、」
直哉「図星…(笑)」
直哉は私の方に視線を移して、ニヤッと笑った。
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スガ - 麦カケさん» 初めまして。コメントありがとうございます。更新したりしなかったりの作者ですが、満足して頂けるように頑張っていきますので、これからも暖かく見守ってくださいませ。 (2021年1月5日 18時) (レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
麦カケ(プロフ) - こんばんは、初めまして。とても面白いです!先生と幼馴染の言動にときめきながら読みました(´。・. ・。)* 作者様にとって無理のないペースで更新頑張ってください! (2021年1月2日 22時) (レス) id: ea0439ca7f (このIDを非表示/違反報告)
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