愛しい人 ページ4
Aside
利奈「A、帰らないの?」
部活も終わり、帰ろうとしない私に利奈ちゃんは声を掛けてきた。
「うん、もうすぐ大会だしもうちょっと練習してく」
利奈「そっか、じゃあバイバイ!」
「うん、バイバイ!」
利奈ちゃんと別れ、また集中力を高める。
神経を研ぎ澄ませて、的を狙う。
何回かやっていると、辺りが暗くなっていることに気づいた。
最後にしようと弓を放つと同時に、「おっ」という愛しい人の声が聞こえた。
私は突然のことに動揺して、狙いを外してしまった。
「えっ、あ、神野先生!」
神野「フッ、珍しく失敗したな」
「え?あ…そ、それは先生にびっくりして…それより先生、今日は出張だったんじゃ…?」
神野「誰かさんが遅くまで残ってるから見に来たんだよ」
「あ、えへへ、すいません…今から帰りますから」
私がそう言うと、神野先生はチラッと的の方に視線を移した。
神野「……頑張るのも良いが、あんまり幼馴染みを待たすのはあれだと思うぞ」
「え?幼馴染みって…直哉ですか?」
神野「前川がそこで待ってたぞ。知らなかったのか?」
「直哉が…知らなかったです…」
神野「そうか…生徒の色恋沙汰に首を突っ込む気は無いが、揉めたりはするなよ」
「え……?」
私が先生を見ると、先生は少し悲しそうな顔をして私を見た。
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スガ - 麦カケさん» 初めまして。コメントありがとうございます。更新したりしなかったりの作者ですが、満足して頂けるように頑張っていきますので、これからも暖かく見守ってくださいませ。 (2021年1月5日 18時) (レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
麦カケ(プロフ) - こんばんは、初めまして。とても面白いです!先生と幼馴染の言動にときめきながら読みました(´。・. ・。)* 作者様にとって無理のないペースで更新頑張ってください! (2021年1月2日 22時) (レス) id: ea0439ca7f (このIDを非表示/違反報告)
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