離す気は無い ページ27
Aside
「あ、ここです」
神野「そうか。じゃあ、親御さんによろしくな。俺も親御さんに挨拶しておかないといけないとこだが、生憎仕事が残っててな」
「え、お仕事ですか!?す、すみません!私のせいでこんな時間まで……」
神野「いや、お前のせいじゃないから。それに少し残るだけだから気にすんな」
「……永石先生とですか?」
神野「え?」
彼女でもなんでもないのに、永石先生と居てほしくない、なんて思ってしまう。
永石先生は私と違って美人だし、大人っぽいし、色気もあるし。
先生のこと永石先生も好きって聞いたら、余計に黒い感情が溢れだした。
神野「……バカ、俺は付き合えないとは言ったが、お前のことを好きだとは言ったろ?ちゃんと本気なんだぞ。
永石先生は確かに美人な人だけど、いくら迫られてもお前しか見えてないんだよ」
「……はい、」
急にそんなことを言うから恥ずかしくて顔が熱くなったけど、嬉しくって私は思わず笑みを溢した。
神野「それに、まだ、付き合えないだけだから。何があってもお前の気持ちは離す気は無いぞ?」
「ふふ、はい。でも、迫られたって…?」
神野「あ……子供にはまだ早いから内緒な」
そう言って先生は私の頭をガシガシと撫でた。
神野「じゃあな」
「あ、待ってください!」
神野「ん?」
「私、先生のこと大好きです」
神野「お、おう……」
「だから、たとえ過去に何があっても受け入れるから、今度聞かせてくださいね。先生の、過去」
神野「!……ありがとう、A」
私がそう言うと、先生は嬉しそうだけど、ちょっとつらそうに笑った。
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スガ - 麦カケさん» 初めまして。コメントありがとうございます。更新したりしなかったりの作者ですが、満足して頂けるように頑張っていきますので、これからも暖かく見守ってくださいませ。 (2021年1月5日 18時) (レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
麦カケ(プロフ) - こんばんは、初めまして。とても面白いです!先生と幼馴染の言動にときめきながら読みました(´。・. ・。)* 作者様にとって無理のないペースで更新頑張ってください! (2021年1月2日 22時) (レス) id: ea0439ca7f (このIDを非表示/違反報告)
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