体調不良 ページ20
Aside
神野「よし、気を取り直して。取り敢えず、これな」
そう言って神野先生はプリントを私の前に置いた。
神野「これが出来れば合格だから」
「え？これって、普通のプリントじゃ……」
赤点を取った生徒はもう一度テストを行う。
それがルールなはずなのに、先生が置いたのは理科の問題が書かれた只のプリントだった。
神野「Aだけ特別。いつも通りなら多分Aは赤点じゃなかっただろうしな」
「え、それって……」
神野「気付いてないと思ったか？あの時、具合悪かったんだろ？」
「えっ！き、気付いてたんですか！？」
私がそう言って驚くと、先生はクスクス笑った。
神野「一応担任だからな。止めようかと思ったけど、Aは大丈夫って言いそうだったから止めなかったんだよ。
でもそのせいで無理させたな、すまん」
そう言って申し訳なさそうに謝る先生がなんだか可愛く思えて、思わず私は笑みを溢した。
「ふふ、いえ、体調悪いのを我慢してた私が悪いので気にしないで下さい」
神野「……フッ、そうか、ありがとう。じゃあ、始めるか」
「はい！」
先生のさりげない気遣いが嬉しくて少し舞い上がってしまう。
それと同時に溢れ出す懲りない恋心がまた嫌になった。
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スガ - 麦カケさん» 初めまして。コメントありがとうございます。更新したりしなかったりの作者ですが、満足して頂けるように頑張っていきますので、これからも暖かく見守ってくださいませ。 (2021年1月5日 18時) (
レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
麦カケ(プロフ) - こんばんは、初めまして。とても面白いです！先生と幼馴染の言動にときめきながら読みました(´｡･. ･｡)* 作者様にとって無理のないペースで更新頑張ってください！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: ea0439ca7f (このIDを非表示/違反報告)
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