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うっかりさんだなぁ ページ46

「ところで燃燈よ。その王奕とは宝貝を使わずとも戦える者なのか?」

蓬莱島の表面に向かう話に進む中、竜吉公主が燃燈に訊ねた。
そう言えば太極図渡していなかったね。
彼は彼で、何も言わずに先に行ってしまったし。
燃燈も彼に太極図を渡し忘れていた事に気付いて彼のもとへ向かおうとした時、四不象と武吉が現れた。
タイミングが良いのか悪いのか、同時に竜吉公主が体調を崩した為、燃燈は四不象たちに太極図を預け、私たちは蓬莱島の表面に戻る事となる。

ある木の陰に申公豹と太上老君の姿を見付けたので、彼らに合流した私は、太上老君から珍しく質問された。

「貴女はまだ(・・)大丈夫なのかな?」

『老君も知っているでしょう。ちゃんと、女媧を倒すまでの力()残っているよ』

「貴方がたも大概秘密主義ですね。私には教えて頂けるので?」

『…無事に女媧を倒したらね』

「…それもそうですね」

敢えて言わない事も互いに把握できている関係も、いくつか前の申公豹と重なって見えた。
まぁ、細かい部分が異なるのだけれど、それでも懐かしいと思うのは年かな?

そんなこんなで雑談をしていると、地中から振動が起こり始めた。
十中八九、伏羲と女媧の戦いが始まっているのだろう。
彼らの戦いを覗いてみたい気はするけど、力を使う余力はないからなぁ。
大人しく待つとしよう。

それから暫くして、地中から四不象に乗った太公望(伏羲)たちが現れ、彼は皆の前に出て「最終決戦だ」と告げる。

『伏羲君、アレは布かないのかい?』

「今まで通り、太公望でいいっちゅーに」

女媧を倒す為に必須とか言っていなかったっけ?と思い訊ねると「勿論、大事な事だ!」と言って、魂魄体である女媧を宝貝で倒す為の万仙陣を布く間、伏羲…太公望を守るように頼まれる。
そして万仙陣を書き始めた太公望に対し、女媧は分裂体で攻撃を始めた。

あぁ、万仙陣を布くまで、彼を守るのも約束の一つでしたね。
面倒ですが、私も動くとしましょう。

『宝貝・蓮花図。防御力二割を変換。蓮花図よ盾となれ』

蓮花図が形状を変えて盾の形を取り、私はその盾で女媧の攻撃を防いだ。

最終決戦→←暗闇の中で…



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作者名:瓜栖斗 | 作成日時:2019年7月2日 22時

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