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尊敬はしているよ ページ5

結論から言うと、太乙真人の弟子・哪吒(なたく)とその父親・李靖(りせい)の親子ゲンカは解決した。

太公望が李靖の味方をした後、哪吒の母親・殷氏(いんし)を盾にしたり、哪吒の味方をしたり…私の顔馴染みは、頭が良いのに卑怯な手を思い付くなぁ。

「そうだAさん。私をあそこ(岩の上)まで乗せてくれないかい」

『別に構わないけれど、私、まだ望君の前に出るつもりはないよ?』

「あそこに置いてくれるだけでいいから」

本当にいいのかな、と思いつつも面白そうなので太乙真人のいう場所へ彼を連れて行き、私は影から眺める事にしたのだけれど。

案の定、高所恐怖症な太乙真人は降りれなくなって、太公望と四不象に降ろしてくれと頼んでいた。

【あの人、なんでのぼったの?】

『カッコ良く決めたいからじゃないかな』

それで降りれないと。
私の知人は頭良いのに抜けているようだ。
勿論、そうなったら面白そうだから協力したけどね!

『私は望君の様な策は好ま(でき)ないからなあ。それが出来る望君は本当、尊敬するよ』

【ボク、太公望の策、キライ。いつの間にか策に組み込まれるのヤダ】

『でもそれが最善(ひつよう)な時もある。さてさて、まだ暫くは観察でもしていようか』

その後、太公望は楊戩(ようぜん)、雷震子の二名と出会い、彼等は修行後、太公望の味方として再び現れる事を約束し崑崙山へと修行しに戻っていった。

そして臨潼関では殷太子である殷郊と殷洪の二名を助けるべく、申公豹と対峙したが、それは殷太子を元始天尊が仙人界で預かると告げた事で双方宝貝をおさめた。

昔の顔馴染みさ→←太乙真人



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作者名:瓜栖斗 | 作成日時:2019年7月2日 22時

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