転生者の気紛れ演義 (ページ16)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:7,048 hit

【悪戯】私の行動理念ページ16

『強いて言うなら、暇潰し』

「ああ、やっぱり…」

そう言って脱力したのは太公望だった。
予想通りでごめんね？
反省はしていないけれど大掛かりなのは今回で多分(・・)終わりだよ。

「…のぅA」

気を取り直した太公望が私を見る。
まあ言いたい事は大体わかるが一応聞こう。

『なに？』

「今回ので満足したなら封神計画に協力してはくれぬか？」

『別にいいよ。悪戯やっていいならね。勿論、悪戯は仙人にしかやらない。それと、私に戦力を期待しないでよ』

「戦力外宣言かい…」

『当たり前！私は武闘派ではなく、研究者(裏方)気質なんだ。宝貝もそうだしね』

海岳珠は外傷の回復が専門だし、他の宝貝も基本的に後方支援型である。
皆、攻撃系の宝貝ばっかなんだよ！
太乙真人の防御宝貝とか持とうよ。

おっと、脱線した。

『ともかく、後方支援でいいなら、協力するし、近々伺うよ？』

「まあ、それでも助かるからよいのか…？」

『話もまとまった事だし、向こうに戻すね』

返事は待たずに彼らを元に戻した。

「…まとまったというか、飽きたんでしょ？」

『ご名答』

　＊＊＊

・・・さて、やりきった【悪戯】。
ここで読者の皆様に向けて、【悪戯】の解説でもしようか。
少々メタいが、封神演義ってそういう所あるから堂々とやるよ。

Ｑ．何処からが私の夢だったか？
Ａ．【悪戯】とあるタイトル全てが私の夢の中。
皆の意識だけを此方に引きずり込んだのさ。

Ｑ．あの霧の意味はあるのか？
Ａ．勿論あるよ。
霧とは即ち、現実とは異なる世界の入り口。
他にも井戸の底や天井裏などがそういった入り口に繋がり易い。
今回は街全体をそういった異なる世界につなげるという意味では濃霧が正解だったので採用した。

Ｑ．四不象が特例だと言った理由は？
Ａ．本来あれは仙人骨を持つ者や仙人に作用するように作った場所(しかけ)なんだ。
それを例外的に四不象を対象にする為にちょっと徹夜で術式を変えた訳で…ああ、術式っていうのはこっちの世界にはない、元の世界で使っていた術式ね。
まあ、ざっくり言うと、仙術に似たモノだよ。
細かいところの説明は面倒だから、そういうものって認識しておいて。
因みに那穣は妖怪仙人なので普通に入れる。

Ｑ．天祥が居なかったのは？
Ａ．まだ成長段階で仙人とは言えない為、除外されたみたい。

Ｑ．この後、太公望達に合流するの？
Ａ．一度は合流するよ。
その後は、その時の気分によるんじゃない？