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千冬「その子に乱暴すんな!」

貴方「ゃ……っ」

千冬「っ!」

彼女が薄く開いた目がまた少しづつ赤色を帯びていく。

千冬「大丈夫だ…俺が助けるから」

一虎くんみたいに強くはないけど、キミを守れるくらいにはなりたい。

ペケJがすぐに懐いたってことは悪い人じゃないってことだから。

男1「おい、お前ら早くそいつの目を隠せ!不幸が来る前に」

千冬「そんなの決めつけだろ!」

ーーーーーーーーーーーーー
電話口から聞こえる千冬の怒る声に俺たちは耳を傾ける。

一虎「千冬…」

場地「あんなに怒った声初めて聞いた」

男「やれやれ……あんなマジになっちゃってさ」

一虎「千冬をバカにすんな…アイツは確かに俺たちよりは弱いかもしれない……けど」

俺は信じていたい。

着いていきたいって思えたあの瞬間から…

一虎「喧嘩は強さだけじゃねぇ!対策があって初めて成り立つんだよ」

場地「一虎の言う通りだ…何があっても助け合うのが…俺たちの『チーム』だ」

男「チーム、か」

男は肩を震わして笑いを堪えている。

男「ん?何でもねぇよ……あー、わかった…片付けたらすぐ向かう」

そう言って電話を切った瞬間相手は俺と場地に本気で襲い掛かってくる。

場地「ぐっ……」

一虎「があ!」

腹に強烈な一撃を喰らって俺はその場に倒れる。

朦朧とした意識のなかで俺はケータイを取り出しある人にかけたところで意識が途絶えた。

ーーーーーーーーーーーーー
千冬「……こ、こは」

確か、場地さんから連絡をもらってそれでAちゃんと逃げて……

それから……あれ?

それから敵に見つかって俺は、彼女を逃がそうとして……

千冬「そうだ、Aちゃん……」

周りを見渡すと何もなく近くには俺の荷物が転がされている。

千冬「……ケータイも取られてない……まぁ、手足縛られてるし動けないから仕方ないけど」

俺は俯き呟いた。

千冬「別のところに連れていかれたのか……場地さん、一虎くん……守れなくてすみません」

下唇を噛みずっと俯いて目を固く瞑る。

男3「やっと目覚ましたか」

男が俺の連れてこられた部屋に入ってきた。

男3「お前、あのチビとどうやって知り合った?」

千冬「テメェらに話す義理なんてねぇよ!いいから早く縄解けよ!」

男3「どこまで知ってんだ?あの目の秘密」

俺の意見は聞き入れる気はねぇってことか……。

千冬「何か知ってるとマズいことでもあんのか?」

男は言葉を取り消すようにハッとした。

少しは綻びが見えてきたな。

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プーさん大好き(プロフ) - まろんさん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!最高と言ってくださり嬉しいです!まさかの視聴中にお母様に見つかるというハプニングは驚きですね。少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです! (3月16日 20時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 最高ですね! ずっとニヤニヤしながら見てたら母にキモいって言われました、、、。 名前を琥珀にしてたら奇跡が起きてました!! (3月10日 16時) (レス) @page12 id: b28ed1b9a8 (このIDを非表示/違反報告)
プーさん大好き(プロフ) - sakuraitigoさん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!続編の希望嬉しいです!展開が決まり次第作りますね。一虎くん推しなんですね!見つけてもらえて嬉しいです! (1月29日 9時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)
sakuraitigo - 推し(一虎くん)が尊いし、優しいしで最高でした!!!!できれば、続編お願いしたいのですが、よろしいですか? (1月28日 23時) (レス) @page50 id: 4f24649060 (このIDを非表示/違反報告)
プーさん大好き(プロフ) - いちご丸さん» この作品を手に取ってくださりありがとうございます!大切な人に優しくできる心は誰にでもあるというのをこの作品では挑戦しました。今過去編も作っているのでこの作品と合わせて読んでいただけると幸いです。 (9月1日 22時) (レス) id: 6c625ad537 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プーさん大好き  | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年4月19日 0時

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