検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:47,375 hit

十八、反抗 ページ18

翼side



「ちょっと、二人とも」



間違いなく、アーヤの声だった。



けど、いつものような優しい声じゃなかった。



まさか、俺たちの会話、聞かれてた……?



眉をひそめてこちらを見るアーヤは、未だに目が赤く腫れていた。



「立花、どうしたんだよ。今日挨拶もしてくれなかったし」



「………」



七鬼がアーヤに話しかける。



だけどアーヤは反応を見せない。



耳には入っているようだけど、答える気は無いみたいだ。



黒木の言葉を思い出す。



『アーヤから話しかけてきたら優しく対応してあげて』



「アーヤ、ここじゃ目立つから他で話そう」



できるだけ落ち着いた口調でそう言った。



今は刺激する必要は無い。



ましてやこちらから質問なんてもっての他だ。



アーヤの言いたいことを聞き入れることが、今の俺たちがすること。



「おしゃべりするつもりは無いから」



上手くいったつもりだった。



アーヤの手を引こうとした途端、



俺の手が はじかれた。



「アーヤ………?」



「勝手なことしないで。なんで分かってくれないの?」



歪んでいくアーヤの顔。



俺たちは既に過ちを犯していたんだ。



「私がどうなるか、知らないくせに………」



語尾へ近づくに連れて小さくなっていくアーヤの声。



七鬼が慌ててアーヤに駆け寄るのを俺の腕で止める。



「ごめん、勝手なことして」



俺がそう言うと、アーヤは踵を返した。



教室へ戻るのか。



展開が早く、同様を隠せない。



七俺もそうみたいで、すごく辛そうだ。



「俺たちも 戻るか」



俺がそう言ったとき、アーヤは俺たちの遠くを歩いていた。



アーヤの後ろ姿がひどく小さく見えた。

十九、集合→←十七、恐怖


作者の独り言

呟き︙更新全然してなくてごめんなさい!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (87 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆづ - めちゃくちゃつづきが気になります。頑張ってください。自分のペースでいいので (2020年7月5日 20時) (レス) id: 0e80e63e7c (このIDを非表示/違反報告)
ほっと梅昆布茶 - 面白いです!更新頑張って下さい! (2020年5月21日 14時) (レス) id: e9c40f925b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - イロハさん» ありがと!書き方が違うから少し不安だったけど頑張るね!(今日中に更新されるかも?) (2020年4月28日 12時) (レス) id: eb71493e70 (このIDを非表示/違反報告)
イロハ(プロフ) - この作品大好き〜更新楽しみにしてる! ゆっくり頑張ってね! (2020年4月28日 11時) (レス) id: 2b4cdea49e (このIDを非表示/違反報告)
Aoba(プロフ) - あかりさん» あかりちゃんが一生懸命なのは知ってるよ (2020年4月9日 19時) (レス) id: 77f3349879 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちぇな→雫 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp  
作成日時:2020年1月27日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。