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「よーしよし、怖かったんだよね」
ポンポンとゆっくり叩いてくれる尊氏さんはいつもよりかっこよく感じて
そのまま身を任せてしまった
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「大した怪我じゃなくて良かった」
美尊のお母様がホッと胸を撫で下ろす
「彼が助けてくれたお陰よ…ありがとうエイト」
「A、いつも助けてくれる人がいるわけじゃないんだから、気を付けなきゃ駄目よ?」
「分かってるってお母様」
病院に来て念の為に検査してもらった
幸いエイトのお陰で膝の擦り傷程度で済んだけど…本当そうだよね、いつでも守ってくれる人がいる訳じゃない
─騎士様だっていつでもいる訳じゃない
「うわっ!」
「わっどうしたの?」
エイトがいきなりふらつくから心配になる
「う、うん大丈夫」
「本当に、ありがとうございました」
「美尊とAを守ってくれてありがとう」
双方のお母様と尊氏さんがエイトに向かって頭を下げる
「美尊さんとAさんが無事で何よりです、お義母さん方、尊氏さん」
私たちが事が終わったので帰ろうとするとエイトが口を開く
「ちょっといいかな?
…美尊さん、僕と結婚してください」
「ぇ」
─いきなりのプロポーズ!?
「え!?だって、付き合ってもいないでしょ!?」
美尊も驚きながらエイトに言った
「もちろん今すぐ結婚してなんて言わないけど、僕は真剣だって言うことを、知って欲しかったんだ…だからお兄さんは諦めてくださいね!」
エイトは真剣に話す、最後の一言以外は
「なに、言ってんの?尊氏さんが美尊事が好きってこと?」
「ごめんなさい。仲が良いからつい…兄弟じゃ結婚できないですもんね!」
「当たり前じゃないか」
尊氏さんはハッと笑うが目が泳いでいて悔しそう
─どういうこと…?
隣に居るはずの尊氏さんがいきなり遠く感じられた
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「ごめんねA、俺が居ながら怖い思いさせちゃって」
「…ぃぃぇ」
尊氏さんがどんなに優しくしてくれてもさっきの一言が心に引っかかって抜けない
「お兄さんは諦めてくださいね!」エイトの声が脳裏でリピートされる
─もしも、もしも!エイトの言っていることが本当だとしたら…貴方は今まで何を思って私に優しくしてた…?
「…A?大丈夫?何かあった?」
この場にいるのがどうしても辛くて椅子から立ち上がり尊氏さんの前から去ろうとすると
「…どこいくの」
尊氏さんの黒い瞳が私を捕らえた
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ka.(プロフ) - 合格おめでとうございます!尊氏がかっこよすぎて、きゅんきゅんしてます。これからも続き楽しみにしているので、頑張ってください。応援しています! (2018年2月14日 1時) (レス) id: 732c0bc2d5 (このIDを非表示/違反報告)
えれふぁんと(プロフ) - 私立合格おめでとうございます!更新すごく楽しみにしてます! (2018年2月14日 0時) (レス) id: f83f63e183 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 茅洸さん» あ!本当だ...お恥ずかしい、、修正しときます!コメントありがとうございます (2018年2月11日 7時) (レス) id: 4ba029c7a0 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - また続けてのコメントですみません...。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茅洸 - 続けてのコメントですみません(>_<) これにが抜けてませんか? 正しくはイケメンと幸せにではないんでしょうか? (2018年2月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみれ | 作成日時:2018年2月2日 14時