11話(過去のお話2) ページ13
メリオダスのその行動に思わずボーッとしてしまったけど、状況を思い出した僕は慌てて目の前の人間の手当て？を始めた。
『��健やかなれ��』
僕が使った魔力によってみるみるうちに治っていく傷を見ながら、僕は『(早くしなければ…)』と焦る。
だって、さっきまで僕が相手していた魔神族は何十といる。いくら強いと聞くメリオダスだって苦戦すると思うから。僕は実際にあの人の戦っている所を見たことがないのだ。
『今はこの家にいるのが一番安全だ。いいね？』
やっと全員治し終わった僕は、人間にそう声を掛けて外に出る。でも、僕の焦りは全くの無意味だった。
辺りにはさっきまで鬱陶しい程飛んでいた魔神族の死体が大量に転がっており、ふと見上げれば大勢で襲いかかってくる敵をメリオダスが軽々と倒している様子が見えた。
メ「おっ、終わったか？そのままそこの護衛、頼んだぞ？」
建物から出てきた僕を認識すると、僕にそう言い、先程とは比べ物にならない速さで敵をなぎ倒していくメリオダス。
さっきまでは僕が治療に集中できるように配慮してくれていたということだろうか。
この日、僕は敵であるはずの魔神族を初めて認め、
初めてかっこいいと思ってしまったのだ。
そんな事があってから僕はメリオダスに完全に懐いた。事情を知らないエリねぇからすれば急に変わった僕の態度に本当にびっくりしただろう。というか懐かれた側のメリオダスもなんかびっくりしてたw
『メリオダス〜！稽古つけて！』
メ「おっ、今日も来たかA！」
最近の日課である、メリオダスへのお願い。前は断られてたけど、元々戦うのは嫌いじゃない性格なのか今では笑顔で了承してくれるようになった。
僕が稽古をつけてもらっている間、エリねぇはずっと横でニコニコしてるけど面白いのかな？
メ「にしても、最初の頃はあんなに近づかなかった癖になぁ〜？」
稽古を終わらせ、メリオダス、エリねぇ、僕の3人で話し始めるとその話題を振られた。
『うっ…それは言わないでよ…』
エ「ふふっ。何を言っても警戒してたのにね。」
『エリねぇまで〜！！』
2人して笑いながらそう言う言葉に、後悔してる身としては本当にいたたまれない気持ちになる。
『だってぇ……』
メ「あーもう、わりーわりー」
何も言えなくなってとうとう涙目になると、メリオダスは優しく、兄のように頭を撫でてくれた。
メ「Aはエリザベスを守ろうとしてくれてたんだろ？何も悪くねぇよ。立派な男だ。」
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chika(プロフ) - コメントありがとうございます！！また、時間が空いたら続き書こうと思っているのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年11月1日 20時) (
レス) id: 56c436f6ae (このIDを非表示/違反報告)
真昼の空 - 下のうち間違えました(＞人＜;)できませんか？これからも更新頑張ってください！ (2020年11月1日 20時) (レス) id: 8540b78713 (このIDを非表示/違反報告)
真昼の空 - 面白いです！更新停止になってるんですかね？？もしまだリクエスト受け付けていたらこの戦いの後に正体を明かして欲しいです！でもしってる人はあまりいないっていうか口止めしてて王都で戦うときにみんなに教えるみたいな感じはできんか？これ (2020年11月1日 20時) (レス) id: 8540b78713 (このIDを非表示/違反報告)
chika(プロフ) - すいません！忘れてました！ (2020年9月29日 7時) (レス) id: 56c436f6ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chika | 作成日時：2020年9月29日 0時
