ポジティブ×自称彼氏×妄想＝ ページ34
(ﾔﾝﾃﾞﾚ男子からﾒｯｾｰｼﾞがあります。から)
(明るめの内容になっています)
： 小見川 凛 ：
左手でインターホンを鳴らす。それも、何度も何度も何度も何度も。
右手ではスマホを持って耳に当て、ただひたすらに電話をかけていた。
メッセージは送ったけれど、既読すらついていない。
「ハニー♪朝のお迎えに来たよー、一緒に登校しよー♪」
インターホンの音と、電話の着信音にかき消されぬようそれなりの声量で彼女に呼びかける。
それを繰り返して二分ほど。
インターホンを鳴らすのは諦め、ドアノブを握りガチャガチャと鍵の閉まった玄関を揺さぶった。
「ハニーってばぁ〜?」
「学校遅れちゃうよ〜??」
「ほら、愛しのダーリンに可愛いその顔見せて♡♡」
「ふふふっ、そんなに僕に会うの恥ずかしい?」
「ハニーは本当に…っあああぁ…可愛すぎてどうにかなっちゃいそう…♡」
甘い吐息を吐いた瞬間、乱暴に玄関のドアが開けられた。
その向こうには、不機嫌そうに僕を睨む可愛い可愛い僕の大好きな愛してやまないハニーの姿があった。
おはよう。そう言葉になる前に、僕の口からはハニーの可愛さで言葉にならない声が零れ出る。
「ああぁぁぁ♡♡ハニーは今日も可愛いね♡♡♡」
気持ち悪い。
爽やかな青空を背景に、瞳に影を落として君はそう呟いた。
冷たく刺さるような視線が、僕の胸をきゅんきゅんと射抜く。
「じゃあハニー?おはようのチューしよ?」
甘えるように首を傾げると、君は僕に背を向け早歩きでこの場を去っていく。
「あぁもう、ハニーってば照れ屋さんなんだからぁ♪」
「そんなところもすぅぅっごく可愛いよ♡♡」
近寄るなと言いたげな背中に駆け寄り、隣を歩く。
ちらりと君の横顔を見ると、まるで気分が悪いように曇っていた。
時折溜息を吐いて、僕と距離を離すように歩くスピードをあげたり落としたりを繰り返す。
(僕がちゃんとついてこれるかどうか試してるのかな???)
(ふふっ、僕が君から離れるなんてことないのに…！)
(ハニーは本当に僕を試すの、大好きだねぇ♪)
「ねえハニー?今日の昼食は何処で食べる?」
「今日もちゃぁんと、お弁当作ってきたから！」
「………隠し味もしっかり入れてあるからね……♡」
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林檎麻(プロフ) - お久しぶりです...!!リクエスト受け取ってくれてありがとうございます..!!とっても満足しました!! (2017年11月7日 23時) (
レス) id: 5f64ee0b75 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - ミユティさん» こちらこそありがとうございました！これからも彼に振り回されてやってください(笑 (2017年11月6日 22時) (レス) id: ccdc96260d (このIDを非表示/違反報告)
ミユティ(プロフ) - 久々の小見川くん、とても良かったです!!!!!良く考えたら小見川君のリクエストはこれで二回目ですね笑リクエストに答えて下さり本当にありがとうございます！ (2017年11月6日 21時) (レス) id: ffac928163 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 不雲綺さん» そうだったんですか、全然大丈夫です！これからも更新頑張ってくださいね (2017年11月3日 22時) (レス) id: fd489c71d0 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - ももかさん» 申し訳ありません。この作品は今リクエストいただいてるものを書き終えたら更新を一時停止する予定でして…リクエストは受け付けておりません。説明文にリクエスト中止と表記しておらず、申し訳ありませんでした。 (2017年11月2日 18時) (レス) id: d72d593e93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不雲綺
| 作成日時：2017年8月29日 17時
