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「曇」
曇の背中を見つけたので、声をかけると
悪い事でもしてたかのようにビクリを体を震わせた。
「…いきなり後ろに現れんなよ…。いつからいたんだ」
「今、三男と散歩のようなモノをしてきて茶菓子を買ってきた」
「無視?」
「良かったら食え。あと、次男と白子は見てないか」
曇はため息を吐くと、こちらの鼻をつまんだ
「ん…」
「俺が言えることじゃねえけど、人の話を聞け」
「…そうだな。考えておく」
そう答えると、曇は空丸の場所を教えてくれた。
台所にいるとのことで、夕食の準備でもしているのだろう
そう考えたら心なしかいい匂いがした
曇の一応の礼を言うと、背を向け台所へ向かった。
そこで三男に会う
「…ん、三男」
「白兄にはもう渡して来たッスよー」
「…了解」
途端、三男は曇を見つけたのか「天兄」と叫びながら走って行った。
それに少し驚きながら、こちらはこちらで歩き始めた
・
・
「次男」
「あ、おかえり。どうした?」
「茶菓子を買ってきた、良かったら食ってくれ」
「い、いいのか?」
「勝手に買ってきた。食べてくれればうれしい」
頷くところでもないのに、頷きながら空丸に言う
すると空丸は頬を緩め
「じゃあ有り難く貰うよ」
「………ああ」
こんな風に笑うのだと、納得していると返事が遅れる。
「夕飯まで、もう少しかかりそうだから部屋で休んでろよ」
「…そうするかな」
茶菓子を渡して、自分の部屋。という場所に向かう
皆、笑顔も似ているもんだな
本当、いい笑顔で笑う
自分の部屋に入ろうとしたとき、でもなぁ、と他にしたい事でもあるのか
違う考えがよぎる
「外…」
別にバレてはいけないというわけではないのだが、何故かコッソリ外に
そしてコッソリ林の中に入り、山へ向かった。
小走りだった自分は、山の近くに来るなり歩きにかえた
そして顎に手を添える。
室内、というものは不思議な感覚がするものだ
落ち着くときもあれば落ち着かん時もある
…うぅん
この気持ちは何なのだろうと考えていると
すぐ傍で草が揺れた
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明都 - 妖狐、悩んでますね……景光達との再会があるのか、気になるところです。 (2015年2月21日 14時) (レス) id: 5d47ba764e (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 明都さん» 手合せは比良裏乱入して来たら私得です…(笑) (2015年2月14日 14時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
明都 - 続き読みました♪景光と妖狐の手合わせ……どちらが強かったんだろう?そして、ほのぼのな感じが良かったです。景光と妖狐達の再会はないのかな?続き楽しみです♪ (2015年2月14日 14時) (レス) id: 5d47ba764e (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 明都さん» 餌付けです。簡単についていっちゃいますよ~(笑) (2015年2月8日 0時) (レス) id: 3c3d70d76d (このIDを非表示/違反報告)
明都 - 続きも素敵です♪景光さんに餌付けされたのね(笑)逃げてきたぽこも、可愛かったです!続き楽しみにしてます。 (2015年2月7日 13時) (レス) id: 5d47ba764e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年9月19日 19時