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…1… ページ3

「……」


「…みんな似てる」


「…だ、誰に」



現在、曇神社前。

次男の顔を覗き込むようにしてみている

すると長男の曇と同じように驚いた


先程、三男も眺めさせてもらったのだが

やはり皆、兄弟だからか、家族だからか似ていた



「これからよろしく」


「はぁ…ん?…これから!?はぁっ!?」


「お邪魔する」


「ちょ、まっ」



中に入ると、白い髪の人が現れた



「…曇の家族じゃない」



うんうんと頷いて、辺りを見回すと

白い髪の男は困ったような顔を見せた

警戒しながら



「…その前に、誰かな」


「妖狐」


「…妖狐って言われても」


「うんと、曇神社の近くで住んでた。それと同時に建物守ってた。多分。」


「…えーっと」



そんな会話をしてると

後から曇がきた



「ああ、白子のとこまで来てたのか」


「曇」



振り返ると、曇はこっちに何かしようとしたのでそれをかわす

捕まえようとでもしたのだろうか



「天火、この子は誰」


「俺にもちょっと分かんねえ」


「そうか、大湖はおらんのか」


「…え、何で知ってんの」



白い髪の男と喋っていた曇は、その一言でこちらを見た。

でも質問に答えることなく独り言をもらす



「にしても案外中は綺麗なんだな、次男が家事が出来るとのことだがそれもあるのだろうか」


「ちょちょちょッ…質問に答えろ」



肩を掴まれ、半ば無理やり振り向かされる

それに動じず



「…言ったはず、曇神社の近くで住んでる妖狐。お前らより長生きしてるから」



静かな声でそう言った。

すると白い髪の男が口を開く



「さっきは建物を守ってたとか言ってたな」


「白子に言って俺に言ってねえのか」


「忘れた」



そういうと、呆れたような顔をして

溜息を吐かれた

それを無視して



「まぁ、数十年ここを見てきただけ。でも一人はイヤだからここに来た

よろしく。曇」



そう言って勝手に奥へと向かった。

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明都 - 妖狐、悩んでますね……景光達との再会があるのか、気になるところです。 (2015年2月21日 14時) (レス) id: 5d47ba764e (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 明都さん» 手合せは比良裏乱入して来たら私得です…(笑) (2015年2月14日 14時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
明都 - 続き読みました♪景光と妖狐の手合わせ……どちらが強かったんだろう?そして、ほのぼのな感じが良かったです。景光と妖狐達の再会はないのかな?続き楽しみです♪ (2015年2月14日 14時) (レス) id: 5d47ba764e (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 明都さん» 餌付けです。簡単についていっちゃいますよ~(笑) (2015年2月8日 0時) (レス) id: 3c3d70d76d (このIDを非表示/違反報告)
明都 - 続きも素敵です♪景光さんに餌付けされたのね(笑)逃げてきたぽこも、可愛かったです!続き楽しみにしてます。 (2015年2月7日 13時) (レス) id: 5d47ba764e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年9月19日 19時

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