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「顔面はカウントしねえからな」



枕投げ

とか言うのをやるらしい

一人、3回当たったら負けというルール。

次男と三男の部屋でやるというのだから狭いんだよな



「何で俺まで…」


「やる事、あるんだけどな…」



約二名、やる気がないようだ。

しかし、自分は少し面白そう。そう思った。



「やるならやろう。のろまなのは嫌いだ」


「ぶわっはっはっ!!Aやる気d――」



そう笑った時

次男が一歩も動くことなく枕を投げつけた

それは見事に曇の腹部へ…。



「はい、兄貴1減ったな」


「見事だな…」



そう褒めると、隣でぶおんっと風を切る音が。

ぎこちなく白子の方へ顔を向けると



「天火二回目。減ったよ」



笑顔で静かに立っていた

急いで曇を見ると、同じく腹部へ。

…ここまで来たら



「曇三回目」



自分もやるしかないだろう。

これで曇は負け。



「いじめか!!!!」


「宙太郎、俺達を倒せばお前の優勝だぞ」


「流石に宙太郎を苛めるのはね…」


「そんなに嫌なのか!!!」



絶叫に近い声を上げる曇


そう曇に気を取られていると、

ぼふっと自分の顔に柔らかい枕が当たった



「あっ顔は駄目なんすよね!?」



三男が投げたらしい。

どうりで柔らかかった…。



「お前ら、イジメは駄目だ。つーことでもう一回最初から」


「兄貴ふざけんな」


「最初からか…と言っても、曇が復活するだけだな」


「流石A、なんでも来いだな」



曇が自分を輝いた目で見ると、隣の白子が肩にぽんと手をのせた



「俺たちやることあるから、全部お前に任せるよ」


「…というと」


「俺と空丸の命を足すと六だ」


「ほう」


「そこにお前の命を足すと九だ」


「…自分の命が増えるという事か」



納得、と真顔で頷くと

そこでまた曇が怒号をあげる



「白子!!!そう言うのは無しだぞ」


「お前はやりたいことやれていいかもしれないが、俺達は家事をしなきゃいけないんだよ」



急に、空気がピリピリし始める

そこで次男と三男がこちらを挟むように隣に来て腕をつかんだ



「部屋出るッす」


「…?」


「あの二人の喧嘩が始まるからな、いたらこっちまできっと巻き込まれる」


「天兄も強いっすけど、白兄も強いんす!!!」



そして、部屋を出た途端

物凄い音が神社に響き、襖を破って枕が部屋から飛び出てきた。



「枕投げ…?」


「もはや枕投げのレベルじゃねえよ」

…17…→←…15…



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明都 - 妖狐、悩んでますね……景光達との再会があるのか、気になるところです。 (2015年2月21日 14時) (レス) id: 5d47ba764e (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 明都さん» 手合せは比良裏乱入して来たら私得です…(笑) (2015年2月14日 14時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
明都 - 続き読みました♪景光と妖狐の手合わせ……どちらが強かったんだろう?そして、ほのぼのな感じが良かったです。景光と妖狐達の再会はないのかな?続き楽しみです♪ (2015年2月14日 14時) (レス) id: 5d47ba764e (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 明都さん» 餌付けです。簡単についていっちゃいますよ~(笑) (2015年2月8日 0時) (レス) id: 3c3d70d76d (このIDを非表示/違反報告)
明都 - 続きも素敵です♪景光さんに餌付けされたのね(笑)逃げてきたぽこも、可愛かったです!続き楽しみにしてます。 (2015年2月7日 13時) (レス) id: 5d47ba764e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年9月19日 19時

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