夢の扉が開いたようです

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私たちが付き合うことになった日から１ヶ月半は経っただろうか




京都と愛知




そこまで遠くないと言っても、お互いに予定が合わず全く会えていなかった




遠距離をしてる友達が、辛いって言ってた意味が今になって分かる……




連絡は取り合っているけど…やっぱり会えないっていうのはこんなに辛いんだ…




休日になれば彼氏と出かけている友達の様子がInstagramによくのっている




それを見てまた辛くなったりして




でも、きっとこんなに辛いのは私だけ。私がまだ子供みたいな考えしか出来ないからだ。彼はそんなに辛いなんて…思ってないだろうな




それに、「辛い」とか「寂しい」なんて言えば、重い女だと思われてしまうに違いない




そう分かっていても、心のなかでは寂しいと叫んでしまうんだ




今までは会ったこともなかったのに……






大学はそろそろ長期休暇に入る




休みのうちに会いに行けないかな




そう考えていると、父親から電話がかかってきた




『もしもし？』




「もしもし。大学、もう少しで休みだよな？」




『うん。そっちにも何日かは帰ろうかなって思ってる〜』




「そうか！その間に旅行でも行きたいって話をお母さんともしてるんだけどどうだ？」




『行きたい行きたい！どこ行くの？』




「愛知に行こうと思ってるんだ」




愛知………！




『そ、そうなんだ！楽しみ！』




もしかしたら、旅行中に会えるチャンスあるかも…！




日付を聞いてみると、今から2週間後に行く予定をしているらしい




としみつさんに聞いてみようかな…




電話を切った後にLINEを開いた




あれ…としみつさんからLINEきてる…




【大学、そろそろ休みだよね？その休みの間にそっち行こうかと思ってたんだけど、イベントとか打ち合わせとかで行けるかちょっと微妙…。ごめん】




お仕事か……




【とりあえずちょうど2週間後に東京行くんだけど、お土産買ってくる！また会う時渡すから！】




2週間後………東京にいるんだ…




なら、愛知に行くこと言わないでいいよね…




【お仕事の方が大切ですよ！お土産なんて大丈夫ですよ！？気持ちだけで嬉しいです】




そう送るだけ送って携帯をベッドに投げ捨てた




タイミング…合わないなぁ…









気がつけば時は過ぎ、愛知旅行当日になっていた




カーナビで位置を確認すると、もう少しで愛知県に入るところだ




私は後部座席で、みんなと飲んだ時の写真を眺めていた

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