夢の扉が開いたようです (ページ14)

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「いっぱい聞いちゃってごめんね。これでもう全部聞いたから。ありがとう」

『いえいえ！』

「……元気？｣

『ふふっ…！』

突拍子もない質問に吹き出してしまった

『元気ですよ？』

「よくね～、Aちゃんの話題出るんだよ～？ねぇ、てっちゃん」

「そうそう。しばゆーとゆめまるはまだAちゃんに会ったことないから、こないだの動画みて会ってみたいって言ってるし」

スピーカーにしているのか、てつやの声も聞こえてきた

『ええ！本当ですか！嬉しいです！』

嘘だとしても、そんな風に言ってくれるのが嬉しくて、声のトーンが上がってしまう

「僕らが京都行くことになったら一緒に飲もうよ」

『ぜひぜひ！』

「じゃあ、また連絡するね～。夜遅くからごめんね」

『全然大丈夫です！』

「あー、Aちゃん！Aちゃん！」

私を呼ぶてつやの声が聞こえてきた

『なんですか？』

「俺もLINE教えて貰ってもいい？」

『全然いいですよ！』

「虫さんに教えてもわうわ～。毎日なんかしら写真送るね～」

てつやは笑いながら言ってるけど…

『ふふってつやさんなら本当にやりそうですよね』

「本当にやるよ～？とりあえず明日の写真楽しみにしてて」

「え、てっちゃん本気？」

「まじだって～」

虫さんまでつっこむ

「じゃあ、そろそろ切るね～。おやすみ～」

『おやすみなさい！』

通話が切れると、すぐにてつやのLINEが送られてきて、追加した

もう二度と関わることはないと思ってたけど…

こんなことってあるんだ…

追加して直ぐに、【今日の虫眼鏡】という文とともに虫さんの写真が送られてきた

「ふふっ…本当に写真送ってくるのか…」

1視聴者にこんな風に接してくれるなんて、優しいなぁ…

【明日の写真もお楽しみに】

【楽しみにしてます！】

一緒に飲もうとか、会ってみたいって言ってくれてるとか…

絶対社交辞令だし、お世辞だけど、それでも…嬉しいと思ってしまう…

それに、これ以上わがままはダメだってこともわかってるけど、としみつとも…話したいな…とか

てつや、明日はどんな写真送ってくれるんだろ

としみつの写真だったら…いいななんて

実際に会ってみたらすごく優しいし話しやすいし、東海オンエアのこと、としみつのこと…もっと知りたいと思っている自分がいる