優しい友 ページ25
sideA
鶯の言葉に驚いて顔を上げると
彼奴は俺を真っ直ぐと見ていた
『...過去を、変える..のか？』
言えば鶯は首を横に振った
「変えるのは未来だ。過去じゃない...だから、違反にはならないし闇堕ちもしない」
『...』
「もし、それが違反だったとしても.....お前が泣く位ならば..幾分もマシだ」
言った鶯はその手を俺の頭に乗せて優しく撫でた
「お前の泣き顔は何度夢に見たかわからない。あの頃...お前を置いて出ていった頃からずっと、俺はそれが頭から離れないんだ」
『しかし..あれは、仕方ない事であった。俺はお前を恨んでなど...』
「無くても、俺は後悔していた。ふくれを直す為とはいえど...お前との約束を破ったのだからな」
鶯の目元が柔らかく歪む
「だから...もう、お前を悲しませるような事はしたくないんだ。お前は俺の大切な友だからな」
『..』
「転移装置はまだある。今すぐ飛べば、まだ間に合う」
言った鶯は俺の腕を掴み立たせて
小型転移装置の起動を再び開始させた
『...もし、これが間違っていたら？』
「お前はただ付いてきたと言えばいい。罰せられるのは俺一人で充分だ」
『そんなこと、俺がすると思うているのか』
問いかけると鶯は楽しそうに笑って言う
「だから間違いじゃないんだよ」
『..？』
「お前は俺を守ってくれるだろ...A」
何処か確信に満ちた表情で鶯が言ったと同時に
俺達の身体は眩い光に包まれた
────────────────────
─────────────────
再び目を開けると
其処には数時間前の本丸があった
夜明け後すぐの、ほんのりと暗い本丸
『...本当に、戻って来たのか。今度は一発で？』
「あぁ..そうだ。転移装置を封鎖して帰るぞ」
『封鎖？』
「誰も使えないようにしておけば、俺もお前も過去に飛ぶ事はしないはずだ。ガムテープと紙とペンを持って来てくれ」
鶯は俺にそう言うた
たしかに...それが一番手っ取り早いな
「この時間の俺達には見つかるなよ」
『あいわかった』
その言葉に一つ頷き、俺は言われたモノを取りに行くべく本丸の中へと侵入した
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黒兎@文ストマジ神。 - 泣けた、ただ一言泣けた。予想も出来なかった結末になった。人の命の重さを知った、今まではただの命だろう的な感じだったのでこの小説で良く分かった気がする。更新頑張ってください。(・ω・)ノ長文失礼しました (2018年8月14日 12時) (
レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
ぐじゅぇり - リクエスト受け付けてたら、目茶苦茶難しいとは思いますが、死にかけの三条のお兄さんの手を握って「最悪の嫌がらせだ…！」って泣いてる大包平が見たいです。長文失礼しました。 (2018年7月17日 22時) (レス) id: f643507f9d (このIDを非表示/違反報告)
ぐじゅぇり - 終わった………ッ！終わりましたね！体の水分大量に持ってかれました。最後まで泣けましたな！未来を守る為に、皆を守る為に。そんなやつ書いてみたい！続編、楽しみにしてます。 (2018年7月17日 22時) (レス) id: f643507f9d (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 凛さん» いえいえ..神様.........ふむ、もしかして！ですかｗｗ......いやまぁ、ありがとうございます (2018年7月17日 22時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 風船ガムさん» 主様は神様でいらっしゃいましたか把握です。これからも応援してます〜！ (2018年7月17日 21時) (レス) id: 5d1985f1dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2018年7月4日 18時
