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｢うちのボクシング部主将が初戦ですか…校舎に関係ないので帰ろうと思ってましたけど、見て行きますかね｣
｢風本にも、やっと雲雀以外に興味がでる奴がいたのか！｣
｢興味、というよりは並中への貢献度合いで見てますね｣
｢やはりここ(並盛中学校)が、引いては雲雀が基準なのか！？｣
｢否定できませんね｣
ちなみに、何の守護者かは知らないけど、山本武君も野球部のエースって事で見届けはするかな。獄寺隼人君の対決は…校舎が関係するなら見るかも知れない。
｢ああ！？な……何これー!!?｣
――突然、驚いてる沢田綱吉君の声が響く。
｢んなーー！！あんな大がかりな物を〜!!?｣
｢…彼、何時にも増して叫びますねぇ｣
｢ああ〜〜！！キンチョーする！！｣
リングを見ては頭を抱えてしゃがみこむ沢田綱吉君。君が参加するものじゃないのに、相変わらず心配性だ。
｢何時もあんなに情けない声をあげるのか？
…沢田にボスの自覚はあるのか？｣
｢さあ｣
｢さあ。って風本お前な…。一応守護者だろう｣
｢私は恭弥君についていくだけなので、そんな肩書き要らないんですけど。でもまあ、ボスの自覚なんて…本当に必要なんですかね｣
｢どういう意味だ？｣
｢何でも。とりあえず見学しましょうよ｣
私の態度に、不満が隠しきれそうに無いラルさんを促す。
リングに招集がかかったのか、相手方の赤い髪の派手なルッスーリアって人と、笹川了平君それぞれがリングに向かおうとした時。
｢そいつは燃えるな！！一度やってみたかったんだ！！｣
足を止めて振り返り、両腕をあげて吠えた。その後彼は強引に３人を引っ張り込み、円陣を組む。
｢了平ーーッ、ファイッ！オー！！｣
笹川了平君はリング中央でルッスーリアと対峙する。本気になるべくシャツを脱ぎ捨てると同時に相手が黄色い声をあげる。
｢よく見りゃ貴方、いい肉体してるじゃない！！好みだわぁ〜〜♡｣
｢あの人…男性ですよね…？｣
｢あ、ああ。男性だと思うが…｣
体格は男性。声も男性。しかし、喋り方は女性のようで。少し性別に疑問を持つが、ここからでは確認等できない。
｢では晴のリング、ルッスーリアVS笹川了平。勝負開始！！｣
その声が聞こえると同時に、リングから強烈な光が放たれた。強烈な光と共に、熱もジワリと感じとることができる。直接それを浴びてしまったら、熱で脱水症状は免れないだろう。
危険すぎる勝負が始まった予感がした。
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作者名：月夜に猫が一番！ | 作成日時：2020年4月20日 17時
