４４.サクラ ページ6
ー
此処かな…。まぁ、敷地内に入った途端群れがいたから当たりだね。全部咬み殺したけど。
さて、どこにいるのかわからないから…。そうだ、しらみ潰しに探して行こうか。
ある程度外側は見終わったし、建物の中に入ってみようかな。
多分、隠れて待っていた感じだけど、気配が駄々もれ。
｢オラァァ！！｣
動きが単調過ぎるな。トンファーで殴り付けたら終わりだ。
つまんないな。
ー
居た。
｢やあ｣
｢よくきましたね｣
｢ずいぶん探したよ。君がイタズラの首謀者で、僕の物をとった主犯？｣
｢クフフ、そんなところですかね。そして、君の町の新しい秩序｣
ふざけてるの？僕の並盛とAに悪影響だな。しかも、その頭だから思考回路もダメになったの？
｢ねぼけてるの？並盛に二つ秩序はいらない｣
｢まったく同感です。僕がなるから、君はいらない｣
｢それは叶わないよ。君はここで、咬み殺す｣
秩序なんて、僕だけで充分。Aを連れて早く帰ろう。
｢座ったまま死にたいの？｣
｢クフフフ、面白いことをいいますね。立つ必要がないから、座ってるんですよ｣
｢君とはもう、口をきかない｣
｢どーぞ、お好きに。ただ、今喋っとかないと、二度と口がきけなくなりますよ｣
なんで？寒気がして、汗が止まらない。目眩もする。まるで、花見の時みたいだ…。
｢んー？汗がふきだしていますが、どうかなさいましたか？｣
｢黙れ｣
｢せっかく心配してあげてるのに。ほら、しっかりしてくださいよ。僕は、こっちですよ｣
ああ、気分は最悪。
僕らしくもない。よくわかんない奴に翻弄されて、本当ムカつく。
｢海外からとりよせてみたんです。クフフフ、本当に苦手なんですね｣
奴が手元に持っていたスイッチを押すと、天井には溢れんばかりの桜が舞い散った。
｢桜｣
ー
｢おっと、なぜ桜に弱いことを知っているのか？って顔ですね。さて、なぜでしょう｣
そんな顔してないし。君の検討違いでしょ。なんて、口に出さないけど。
君なんかと会話したくないからね。
｢おや？もしかして桜さえなければ、と思っていますか？それは勘違いですよ｣
煩いよ。君こそ勘違いじゃないの？
それより早く、Aのところにいかなきゃ。
あの子は寂しがりだからね。
｢君レベルの男は、何人も見てきたし幾度も葬ってきた。地獄のような場所でね｣
君とは、一生気が合わないと見えるよ。
｢さあ、続けましょう｣
絶対に。
ーー
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おりひめ - このおはなしがだいすきですもういちどかいてください (2018年8月17日 20時) (
レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
おりひめ - つづきがきになりますかいてください (2018年7月29日 17時) (レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん - はじめまして。あーさんです！コメントを返していただくときはあーだけでお願いします(あーさんさんになるため)すごくすごく面白いです！私的に最高の設定です！！これからの更新楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年7月28日 13時) (レス) id: 7272f6eb3f (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 楓 - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月21日 15時) (レス) id: a468996f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜に猫が一番！ | 作成日時：2017年4月14日 18時
