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｢簡単だろ？｣とおどけて見せる沢田家光さん。オーバーなリアクションに隠されたその瞳は、とても真剣だった。
｢危険な方々が来るんですね。もしや…あの銀髪さんが関わってます？｣
｢なぜ、お前がそれを知っている？あの場にはいなかったはずだが｣
穏やかな顔から一変。
殺気を交えて睨み付けられた。おっと失言だったかな？もしかして、向こう側の内通者(スパイ)だと疑われちゃった？
失礼ですね、私は恭弥君一筋なんです。
そんな文句を飲み込んで、笑顔を浮かべる。
｢この町は恭弥君が支配しているんです。監視の目なんてあちこちにあります｣
｢！…そうか。防犯カメラか…｣
｢ご名答です！ちなみに、跳ね馬ディーノと貴方が共に並盛町に来たことも、把握していましたよ｣
それは恭弥君と私しか知りませんけど。と付け加えて説明する。
暗に"並盛町で起こったことは全て筒抜けで、私が内通者なら直ぐに情報をリークしたはずだ"と伝える。指輪の話は何も知らないけど、スパイでないと信じさせるなら、これくらいで充分。
｢なるほど。つくづく恐ろしいな。敵に回したくない部類の人間だ…｣
｢私にとって、貴方達は敵でも味方でもありません。恭弥君に逆らわなければ、私は何もしませんよ｣
私が変わらずニッコリと答えると、殺気をしまって、両手をヒラヒラ上げられた。
｢疑ったりしてすまなかった。…降参だ。お嬢さんは何が聞きたいんだ？｣
｢いいえ。別に何も｣
｢なにも！？本当に？｣
すっとんきょうな声をあげて驚かれる。
私は、誰が屋上に来たのか知りたかっただけ。それに、
｢はい。だって、並盛の風紀を汚す輩は全て恭弥君にとって敵です。関係ないですよ｣
恭弥君なら全員咬み殺します。同じでしょ？って首をかしげて言うと、苦笑いされた。
なぜ？
｢リングを渡したオレが言うのもあれだが…お嬢さんにも闘ってもらうんだぞ？大丈夫なのか？｣
｢…そうですねぇ。なら、私専用の家庭教師、お願いします｣
跳ね馬さんは、私と恭弥君を両方面倒みるような口調だった。でも、恭弥君だけで手一杯になって、私まで体力がもたないと思う。恭弥君は戦闘狂だから。
｢本当に…これからの成長も楽しみだ。…娘に来ないか？｣
｢心に決めた人がいるので｣
｢そうか、残念…。わかった。家庭教師のほうは手配をしておこう。恐らく明日には到着するだろうから、上手くやってくれよ？｣
｢はい。ありがとうございます｣
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続編に移行です！
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おりひめ - このおはなしがだいすきですもういちどかいてください (2018年8月17日 20時) (
レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
おりひめ - つづきがきになりますかいてください (2018年7月29日 17時) (レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん - はじめまして。あーさんです！コメントを返していただくときはあーだけでお願いします(あーさんさんになるため)すごくすごく面白いです！私的に最高の設定です！！これからの更新楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年7月28日 13時) (レス) id: 7272f6eb3f (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 楓 - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月21日 15時) (レス) id: a468996f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜に猫が一番！ | 作成日時：2017年4月14日 18時
