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私が何者？そんなの…。
｢今の貴方には関係ないわ。どうでもいいでしょう、貴方は恭弥君に咬み殺されるんだから。
――恭弥君ごめんね。さっきは止めちゃったけど、彼処なら良いよ｣
｢本当かい？｣
さっきまでムスッとしていた恭弥君は、私の提案でフワッと笑顔になってくれる。やっぱり恭弥君にはムスッてした顔より、笑顔の方が断然似合うと思う。どの顔も好きだけど。
格好いい恭弥君が、私に向けて楽しそうに笑ってくれることこそ、私の日々の生きる活力…！
｢うん。彼処なら封鎖しやすいし、何より生徒や校舎の被害が最小限で済むと思うから。あの人咬み殺しても大丈夫だよ。……案内しますね｣
座っていたソファから立ち上がり、応接室にいた全員を伴って廊下に出る。
｢どこに行くつもりだ？いや、それよりも…、さっきは応接室の心配したり、生徒や校舎の心配までするなんて…君は誰の味方なんだ？｣
連れ立って歩く私達の後ろから、恐る恐るついてきてる跳ね馬に話しかけられた。それに満面の笑みで答える。
｢私は、恭弥君の味方ですけど？｣
――恭弥君が私のなかでの最優先事項で、私は恭弥君の為に生きてると言っても過言ではないと思う。恭弥君が不利になることは絶対にしないし、一生恭弥君の味方でいると決めてる。
跳ね馬にキッパリ言った後、小声で呟いていたようで。全部恭弥君に聞こえていたのか、隣でクスクス笑われる。
｢ワオ、熱烈だね｣
｢そう？これが"普通"でしょ？｣
私は今日までずっと、恭弥君だけが好き。それはこれからも変わらない事実。だから、いつも同じ量もしくはそれ以上の愛を返してくれる恭弥君以外は知らないのである。
簡単に言うと、恭弥君に出会ってからの長い間に、これが当たり前になってるだけのこと。
それはたぶん、恭弥君も同じのはず。
｢そうだね、僕もそう思う。Aの事は何より大事だから、もう離す気はないけど。
――覚悟してなよ？｣
後ろの跳ね馬に聞こえないよう、屋上の扉を開く音にあわせて私の耳もとで囁いた恭弥君。
それってつまり……。
｢…ﾊｲ｣
私が小さく、本当に小さく返事をすると、満足そうに微笑む恭弥君。あー……、顔が赤くなっていることが自覚できる。私って大事にされてるんだなぁ。嬉しくて頬が緩む。
私が顔を赤くしている間にも、屋上の中央付近で立ち止まる恭弥君。向かいに立つのは跳ね馬。私と部下の人は邪魔にならないよう、端へ移動した。
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おりひめ - このおはなしがだいすきですもういちどかいてください (2018年8月17日 20時) (
レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
おりひめ - つづきがきになりますかいてください (2018年7月29日 17時) (レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん - はじめまして。あーさんです！コメントを返していただくときはあーだけでお願いします(あーさんさんになるため)すごくすごく面白いです！私的に最高の設定です！！これからの更新楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年7月28日 13時) (レス) id: 7272f6eb3f (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 楓 - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月21日 15時) (レス) id: a468996f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜に猫が一番！ | 作成日時：2017年4月14日 18時
