４２.隣町(２) ページ4
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一昨日の夜から、ありとあらゆる手を使ってAを探し回った。
だけど並盛町には、いなかった。
最初は、はぐれたのかと思っていたけど、僕から片時も離れず、毎日見廻りに付き合ってくれていたから…違うと判断した。
いつも一緒にいたし、地形は覚えているはず。なら、考えられるのは１つ。
誰かに連れ去られた、と。
確かに、Aはそんなに柔じゃない。僕の相手をしてくれるしね。
でも、男で複数犯だったら？…勝ち目は無いかもしれない。
だから余計にイライラする。Aが隣にいないだけでこんなにも怒りがこみ上げてくるんだね。
初めて知ったよ。
一昨日の夜、町の見廻りに連れて行くんじゃなかった。そうしたら、Aは……。
いや、連れ去った主犯を咬み殺せば良いだけの話だ。病院送りにしてやろう。
それほど僕の大切な者(モノ)を奪ったんだ、当たり前だよね。
今日の朝、やっと主犯を見つけた。調べると、並中にイタズラをしている首謀者と同一人物だと分かった。
Aもそこに居るようだし、朝の登校時間が終わったら早速行かないと。
ー
さて、良い時間になってきたし、遅れてくる群れを暇潰し程度に…咬み殺しても良いかな…？
｢やっぱ不良同士のケンカなのかな…｣
｢ちがうよ｣
｢！、ヒバリさん！！｣
勘違いしてる声が聞こえたから返事を返しただけなのに、そんなに驚くこと？
｢ちゃおっス｣
｢いや…ボクは通学してるだけでして…｣
｢見に覚えのないイタズラだよ…。もちろん、ふりかかる火の粉は元から絶つけどね｣
Aも連れ帰らなきゃ。
｢それと、ヒバリ。Aはどうしたんだ？｣
｢Aかい…？イタズラでも、許しがたいよね｣
｢ふむ、そうか。(Aが連れ去られたか。ヒバリがものスゲー怒ってる理由はコレだな)｣
｢やっぱヒバリさん、こえーーっ｣
ポケットの中にある携帯がなってるのに気づき、取り出して表示される文字を見る。
…草壁からだ。
今はそんなに急いでいないから、と自分を納得させて電話に出る。内容を聞き、通話を切った。
新しく病院に搬送された並中生の事だった。
その中にAは含まれていない。内心、ホッとしたのは、事実だ。
｢じゃあ失礼します｣
｢君の知り合いじゃなかったっけ。笹川了平……、やられたよ｣
一瞬で顔が青ざめた彼は、赤ん坊と病院に向かっていった。
さて、隣町までイタズラの首謀者を咬み殺しに行こうかな。
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おりひめ - このおはなしがだいすきですもういちどかいてください (2018年8月17日 20時) (
レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
おりひめ - つづきがきになりますかいてください (2018年7月29日 17時) (レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん - はじめまして。あーさんです！コメントを返していただくときはあーだけでお願いします(あーさんさんになるため)すごくすごく面白いです！私的に最高の設定です！！これからの更新楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年7月28日 13時) (レス) id: 7272f6eb3f (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 楓 - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月21日 15時) (レス) id: a468996f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜に猫が一番！ | 作成日時：2017年4月14日 18時
