５６.返事 ページ18
ー
｢ひ…ヒバリさん、大丈夫ですか…!？｣
恭弥君の体がグラリと傾く。
――間に合え！
｢！｣
｢恭弥く、あ!…っと……ふぅ｣
恭弥君の体が倒れるギリギリで滑り込み、正面から受け止めた。でも、恭弥君の体重を私が支えきれるはずもなく、恭弥君の顔を私の膝に乗せた状態で座り込んだ。
私が急に動いてしまったせいで、あの子を驚かしてしまったけど、パタパタと私の頭に戻って来てくれた。
｢カゼモトさん！ヒバリさんは大丈夫ですか!？｣
｢こいつ、途中から無意識で戦ってたぞ。よほど一度負けたのが悔しかったんだな｣
｢恭弥君ってそういうところあるから…でもこれ以上体を酷使しなければ大丈夫だと思うよ｣
｢そうでしたか…ヒバリさんすげー…｣
私はその間に、恭弥君の頭を動かさずに持っているトンファーを手から外し、小さくして回収する。代わりに、着ていた学ランを恭弥君の体に掛けた。
｢!！、早く皆を病院に連れていかなきゃ！｣
｢それなら心配ねーぞ。ボンゴレの優秀な医療チームがこっちに向かってる｣
｢よかったっスね｣
｢獄寺君、ムリしちゃダメだよ｣
｢その医療チームは不要ですよ｣
｢｢！｣｣
｢なぜなら生存者はいなくなるからです｣
その声が発せられる方を見ると、拳銃をこちらに構えた、骸君がいた。
やっぱり、恭弥君がケガしてる状態じゃ、骸君を完全に気絶させるまでの力は無かったか…。
｢てめー!！｣
｢ご、獄寺君!！｣
｢……姉さん｣
｢何かな。骸君｣
｢｢｢！｣｣｣
空気を読んでか獄寺隼人君と沢田綱吉君は私の前から退き、骸君の顔が見えるようにしてくれた。｢カゼモト、さん…？｣｢A、お前は…｣等聞こえてくるけど、後で説明すれば良い話。
｢姉さんの新しい生きる意味は、その男――雲雀恭弥でしたか｣
｢そう。といったら…？｣
｢クフフ、すっかりその男に絆されて平和ボケしたのですね。……良いでしょう。姉さんの返事はNOということですね？｣
――マフィアの殲滅に参加しますか？
あの地獄のような場所で骸君とは苦を共にした仲間なのに。私は、一緒にこの並盛町を守ってきた恭弥君と離れたくないから。という身勝手な理由で断ろうとしている。
｢そうなるのかな｣
｢僕の考えをわかって頂けると思っていたのですが…残念です。やはり、あの時姉さんと別れてしまったことが唯一悔やまれますね。
……では、姉さんは、これから僕が行うことを理解できますよね？｣
まさか、その中(拳銃)に入ってるのは…！
ーー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おりひめ - このおはなしがだいすきですもういちどかいてください (2018年8月17日 20時) (
レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
おりひめ - つづきがきになりますかいてください (2018年7月29日 17時) (レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん - はじめまして。あーさんです！コメントを返していただくときはあーだけでお願いします(あーさんさんになるため)すごくすごく面白いです！私的に最高の設定です！！これからの更新楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年7月28日 13時) (レス) id: 7272f6eb3f (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 楓 - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月21日 15時) (レス) id: a468996f5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月夜に猫が一番！ | 作成日時：2017年4月14日 18時
