５４.首謀者 ページ16
ー
上の階に上がるための階段が非常用の避難梯子だけってどうなの？私はそんな壊されてた階段から降りてきたんだけど。
とりあえず、非常用の避難梯子を登るのは大変だったと覚えておこう…。
２階のボウリング場には誰もいなかったため、３階の映画館に来てはみたけど。
｢ここかな？｣
｢……いいんですか？｣
｢ヤローの声だ！｣
｢！、開けて｣
恭弥君の声で映画館の両開きの重い扉を開ける。
｢ひいい!！やめて！助けて!！｣
恭弥君は骸君が目視出来たと同時に、トンファーを投げた。投げられたそれは骸君に向かって一直線に飛んでいき、槍によって防がれた。
｢！、トンファー!？｣
｢１０代目…！伏せてください！｣
｢え!？うわあ!!!｣
続いて獄寺隼人君のダイナマイトが投げられて、沢田綱吉君の周囲にいた蛇が倒されていく。
｢遅くなりました｣
｢ヒバリさん!！獄寺君!！カゼモトさんまで!！さ…三人とも…｣
｢オレはツナだけを育ててるわけじゃねーんだぞ｣
｢借りは返したよ｣
｢いでっ｣
と言った恭弥君は、肩を貸していた獄寺隼人君を捨てる。
｢着いたら直ぐだった…｣
｢ちょ(す…捨てたー!！)｣
｢これはこれは外野がゾロゾロと。千種は何をしているんですかねぇ…｣
｢へへ、メガネヤローならアニマルヤローと下の階で仲良くのびてるぜ｣
｢なるほど…それで、なぜ姉さんが此処に？｣
骸君は、沢田綱吉君が獄寺隼人君に話しかけているのを横目で見ながら、私を見つけて言う。
｢作戦が成功するまでは、あの部屋でおとなしく待っていて貰おうと思っていたのですが…。姉さんはお転婆ですね｣
｢おめー、やはり捕まってたのか？｣
｢その言葉には語弊がありますよ、アルコバレーノ。姉さんは元々こちら側の人間なんです。良い返事を頂きたくてお連れしたまでですよ｣
｢どういうことだ、A｣
｢……｣
私がリボーンさんの言葉に答えられず黙っていると。
その間に恭弥君はフラフラとしながらトンファーを拾い、骸君と対峙した。
｢――覚悟は良いかい？｣
｢これはこれは怖いですねぇ｣
恭弥君に睨み付けられているのに、骸君は怖いと言いながらも、ちっとも怖がっていない声で続ける。
｢だが今は、僕とボンゴレの邪魔をしないでください。第一、君は立っているのもやっとのはずだ。骨を何本も折りましたからねぇ｣
恭弥君の骨が折れてる…!？あの時、目で見たときに恭弥君の言葉を鵜呑みにするだけじゃなくて、確認しておけば良かった…！
ーー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おりひめ - このおはなしがだいすきですもういちどかいてください (2018年8月17日 20時) (
レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
おりひめ - つづきがきになりますかいてください (2018年7月29日 17時) (レス) id: 2de35fb714 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん - はじめまして。あーさんです！コメントを返していただくときはあーだけでお願いします(あーさんさんになるため)すごくすごく面白いです！私的に最高の設定です！！これからの更新楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年7月28日 13時) (レス) id: 7272f6eb3f (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 楓 - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月21日 15時) (レス) id: a468996f5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月夜に猫が一番！ | 作成日時：2017年4月14日 18時
