５.応接室 ページ7
―
礼儀として応接室の扉を叩き中に入る。
｢はぁー…恭弥君、入学式の終わったよー｣
｢そう、ありがとうA、お疲れ様。これで問題がなければ良いんだけどね…｣
そうだ。胸騒ぎがすること伝えておこう。
｢あのね、恭弥君。なんか今年から、嫌な予感が、胸騒ぎがするんだ…大丈夫かな？｣
｢っ！？……そう、Aが言うんだから何かありそうだね、気を付けるよ。Aも気を付けてよ？｣
少し驚いた顔をしていた恭弥君だったがすぐに切り替え、私の心配をしてくれる。…優しい。
｢うん、恭弥君もね！｣
すると、誰かが応接室の扉を叩く。
｢誰だろう？…はい、どうぞー｣
返事をし、中に入るよう促すと、
｢失礼します、草壁です。…委員長、例の転入生の資料を持って来ました｣
｢ふーん…そこに置いといて｣
入ってきた草壁さんに恭弥君は事務的な返事をするだけ。
でも入学式が終わった後に転入なんて、不思議な生徒だと思う。
｢例の転入生って…？｣
｢獄寺隼人、イタリアから来た帰国子女ですね。日程では、六月頃に転入してくるそうです｣
へぇー。そんな人が来るのか…あとで調べておこう
｢報告はそれだけ？なら見回り行って来てよ｣
｢へぇい！ではお嬢、委員長、失礼します！｣
少し荒々しく扉が閉められる。慌てて出ていったように見えた。
｢ふぅん。獄寺隼人君かぁー面白そうだね｣
｢なに？興味あるの？……こんな草食動物｣
私が転入生に興味を示したのが原因で、恭弥君の機嫌がすこぶる悪くなる。
｢ごっ、ごめんね恭弥君。…後にも先にも、興味あるのは恭弥君だけだよ？｣
｢そう…ならいいけどさ。僕も興味あるのはAだけだからね｣
機嫌悪かったのが嘘のように、楽しそうな笑顔でこちらを見る恭弥君。ダメだ…かっこいい。
｢〜〜っ！…もう！なんでそんなことサラッといえるのー？！｣
そんな顔で見られるとは思ってなかった。恭弥君が照れるかな？と挑戦したのが間違いだったようで。
｢？……お互い様でしょ？好きなんだから｣
｢さもあたり前｣と言うように、恭弥君は済ました顔をする。そんな顔もかっこいいんだから、こっちが照れるはめになるんだ。それを誤魔化したくて恭弥君に声をかける。
｢もういいよー！さぁ、今日の書類終わらせようねー！｣
｢そうだね｣
――
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4もぎもち(プロフ) - 月夜に猫が一番！さん» Fight!（ ・∀・）b (2017年3月18日 22時) (
レス) id: aa7e90b036 (このIDを非表示/違反報告)
月夜に猫が一番！(プロフ) - 有り難き幸せに存じますっ！コメントしてくださったのが、4もぎもち様が初めてで！今はもう、スマホに向かって土下座をしているであります(ｷﾘｯ）何と有難いことか！この三日間で続編行けるよう頑張りますφ(゜゜)ノ゜ (2017年3月18日 14時) (レス) id: efd4d6a1d2 (このIDを非表示/違反報告)
4もぎもち(プロフ) - 月夜に猫が一番！さん» もちろん更新するたびに読ませていただきます!!( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ (2017年3月18日 14時) (レス) id: aa7e90b036 (このIDを非表示/違反報告)
月夜に猫が一番！(プロフ) - そう言って頂けて、本当に有難いです！私の中で恭弥君は、主人公ちゃんだけに優しい、可愛い←、かっこいいの三拍子で書いております！そして、4もぎもち様にこれからも読んで頂けるように頑張ります！φ(゜゜)ノ゜ (2017年3月18日 9時) (レス) id: efd4d6a1d2 (このIDを非表示/違反報告)
4もぎもち(プロフ) - かりあ、ツーさん» 毎回楽しく読ませていただいております!恭弥くんむちゃ優しい…!!(≧∇≦)b (2017年3月18日 2時) (レス) id: aa7e90b036 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜に猫が一番！ | 作成日時：2016年9月19日 22時
