いっぱい食べる ページ21
ソロの準備で忙しくて、家に帰るのも遅くなることが多かった最近は、誰もいないか誰も起きてない事の方が多い。
服を脱ぎ捨ててざっとシャワー浴びて髪もろくに乾かさずにベッドに倒れ込む夜が続いていた。
そんな中、久しぶりに早い時間にドアを開けると、ちょうどAが居て出迎えられる。
｢おかえりー。｣
シャワーを浴びたところなのか、バスタオルを肩にかけている。
加えてまたおかしな色使いのTシャツと、ショートパンツ姿だ。
最近伸ばしているらしい前髪からは、雫がぽたぽたと落ちている。
ちゃんと拭けって...人のこと言えねえけど。
けどこいつの顔見ただけで、ごりごりにすり減ったHPがちょこっと回復した気さえする。
やべ、ゲーム脳だ。
｢疲れてんね。ご飯は？｣
顔を覗き込まれながらそう問われるけど、言葉を発する元気もなくただ首を横に振った。
｢ちょっとは食べろよ。｣
目標まで意地でも落とす俺の事をわかってるから、無理には勧めてこないけど、顔は｢飯を食え！｣って顔してる。
それにしても、こいつの手料理かと考え出した途端に、忘れかけていた空腹が襲ってくる。
しぶしぶ冷蔵庫を開けると、中に何種類かのおかずがそれぞれ容器に詰められていた。
最近暇が多くてよく料理してるらしい。
この作り置きがあるから何時に帰ってきても食べ物にありつけるってわけだ。
かーちゃんかよ…。
中から肉とか芋とかが入ってなさそうなやつを選ぶ。
あ、春雨美味そうだと思ったのに、きゅうり入ってんじゃねーか。
きゅうりに気がつきそっと戻した俺を見て、小さく笑いながらAが冷蔵庫までやってきて、冷凍庫を開ける。
｢そんなお前を横目に僕はアイスを食べます。｣
｢おい！！！｣
こいつ！！
本当にいい性格してんな！
俺に対してだけ、だけど。
結局ナムルを取り出してちまちま食べる。
目の前のAはスマホを弄りつつアイスを頬張っている。
正直こいつは太りにくいから羨ましい。
よく食べるくせに太ったところなんて見たことがない。
そりゃ昔に比べればしっかりしたのかもしれないけど。
別に欲しくて見てたわけじゃないのに、勘違いしたAが食べかけのアイスをこっちに差し出してくる。
｢ひとくちなら大丈夫でしょ。｣
｢いや別に...。｣
欲しくなんてねえけど。
食い意地張ってるとでも思ってんのかよ。
差し出されるがままにひとくちだけかじれば、バニラの甘みが広がっていく。
美味い。
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名無し87778号(プロフ) - お久しぶりでとても嬉しいです泣 小説読んでギョンスが兵役行くのがすごく寂しくなりました (2019年6月28日 1時) (
レス) id: fa16a757ec (このIDを非表示/違反報告)
xiulove(プロフ) - Twitter……気になります… (2018年9月18日 6時) (レス) id: 855436cca3 (このIDを非表示/違反報告)
照り塩(プロフ) - お待たせしました！酔っ払いシン様かけて私も楽しいです。 (2018年9月17日 23時) (レス) id: faa7a37d67 (このIDを非表示/違反報告)
照り塩(プロフ) - xiuloveさん» 酔っ払いシン様は制御不能です、、、 (2018年9月17日 23時) (レス) id: faa7a37d67 (このIDを非表示/違反報告)
マイマイ(プロフ) - 更新ありがとうございます。酔っ払いシン様可愛すぎです｡･ﾟ･(*ﾉД`*)･ﾟ･。 (2018年9月14日 6時) (レス) id: d4546e4e20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2018年7月15日 0時
