君のせい ページ20
ミンソギヒョンの時と、ギョンスの時は違うと思うけど。
ミンソギヒョンは、あまりにヒョンが寂しそうにするから、心配もしたけど、ちょっとだけ、嬉しく思ってしまった。
嬉しい.......？
ああ、そうか。
すとんと、腑に落ちる。
｢違うよ、ギョンス。｣
｢ん？｣
｢違う。｣
ギョンスが、僕の方を見る。
その顔を見ただけで、どうしようもない気持ちになる。
やっとわかったから、理解した途端にその気持ちが大きくなってしまった。
｢ギョンスが、寂しがってくれないから、こんなに寂しいんだ。｣
｢...はあ？｣
ギョンスがその大きな目を見開いた。
意味がわからない、というふうに眉根を寄せる。
｢ギョンスがそんな、飄々として、平気そうにサラッと行っちゃうから、すごく寂しいんだよ。ギョンスのせいだ。｣
｢....あっそう。｣
数秒ぽかんとして、また興味なさそうに画面の方を向いてしまった。
その表情を覗き込もうとしても、手で退けられる。
｢あ〜、この薄情もの〜薄情ギョンス〜！｣
｢はいはい。｣
仕方ないから肩口に額を押し付けてぐりぐりする。
なだめる声が笑っているから、尚更、悔しくなる。
寂しいのは僕だけなのか。
｢移民になるわけでもあるまいし。｣
｢ギョンスが居なくて僕が平気なわけないのに。｣
｢ああ、僕がいないと生きていけないんだっけ？｣
｢そうだよ。お前が居なきゃ、どうするんだよ...。｣
｢あはは。｣
顔を上げて文句を言うと、こっちを振り返ったギョンスが、ハートの口で笑う。
｢...っ、｣
笑い事じゃない、のに。
それ以上何も言えなくて、また額を押し付けると、頭を優しく撫でられる。
｢大丈夫だって。｣
彼の言う｢大丈夫｣があまりにも優しい声だったから、少しだけ泣いてしまったのは秘密だ。
｢怪我なんかしたら許さない。｣
｢お前こそ浮気したら殺すよ。｣
｢ぁ、び、っくりした、ヒョンのパクリか...ギョンスはそんなこと言いません！｣
｢ふうん。わかんないよ？｣
｢やめて、ギョンス演技なのか本気なのかわかんないから！！｣
｢ははは。｣
｢言ったろ、僕執着する方だって。｣
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名無し87778号(プロフ) - お久しぶりでとても嬉しいです泣 小説読んでギョンスが兵役行くのがすごく寂しくなりました (2019年6月28日 1時) (
レス) id: fa16a757ec (このIDを非表示/違反報告)
xiulove(プロフ) - Twitter……気になります… (2018年9月18日 6時) (レス) id: 855436cca3 (このIDを非表示/違反報告)
照り塩(プロフ) - お待たせしました！酔っ払いシン様かけて私も楽しいです。 (2018年9月17日 23時) (レス) id: faa7a37d67 (このIDを非表示/違反報告)
照り塩(プロフ) - xiuloveさん» 酔っ払いシン様は制御不能です、、、 (2018年9月17日 23時) (レス) id: faa7a37d67 (このIDを非表示/違反報告)
マイマイ(プロフ) - 更新ありがとうございます。酔っ払いシン様可愛すぎです｡･ﾟ･(*ﾉД`*)･ﾟ･。 (2018年9月14日 6時) (レス) id: d4546e4e20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2018年7月15日 0時
