ザルにも底はある �� ページ13
｢ずるいぞA。ぜってえ俺の方が好きなのに。ずるい。｣
｢何がずるいんだよ…。ていうかなんで今そうなったの。｣
｢知らね。お前のせいだ。｣
｢え〜？もう、そんなに僕が好きならこの漬け物食べてよ。せっかく作ったのに。｣
｢うっ…。｣
だるい絡み酒が鬱陶しかったのか、Aはにっこり笑って目の前の皿を指した。
｢…無理。きゅうりじゃん。｣
｢それは残念、美味しいのにな。｣
ベッキョンは嫌そうな顔をしてきゅうりを睨むと、Aに絡むのをやめて、大人しく水をちびちび飲み始めた。
Aの圧勝だな。
｢A〜〜A〜〜…。｣
｢Aヒョンぎゅ〜…。｣
両側からくっつこうとしてくるスホとセフンをするりとかわし、二人を上手く抱き合わせて自分はサッと逃げる。
勢い余って倒れ込んだ二人は何が起きたのか理解出来ず、数秒間ハテナを浮かべていたが、やがて二人ともすやすやと寝息を立て始めた。
ベッキョンもあの調子だし、ジョンデはいつの間にかいなくなってるし。
気が付けばまともに残ってるやつが少ない。
ギョンスが居ないのは今キッチンでキムチチャーハンを作ってくれてるからだけど。
さらに、普段はその優しさから、メンバーのべたべたなスキンシップも何食わぬ顔で受け止めてるAが真顔で逃げているのは、どう考えても普段通りではない。
おそるおそるAの前にある一升瓶を持ち上げて唖然とする。
中身はほとんど残っていなかった。
＿＿＿＿もしかしてAが酔ってる？
彼が本格的に酔った姿なんて見たことがないから、自分の中の好奇心がだんだんと大きくなっていく。
｢ん〜、ヒョン、すき…。｣
｢ジョンイナ、寝るなら部屋行って寝なよ。｣
｢ん…？Aヒョンも一緒に寝るの。｣
｢僕はまだ寝ないよ。｣
｢じゃあ俺もここで寝る…。｣
｢こら。こんなとこで寝ちゃダメだってば。｣
Aの太ももを枕にして寝ようとする彼に対して、Aは頬を軽くペちペち叩いた。
そんなことは普段なら絶対にしないから、カイが驚いて閉じかけていた目を丸くしてる。
｢ヒョン、性格違う…？｣
｢違わない。ほら、ベッドで寝なきゃ体によくないでしょ。｣
Aはなんとかカイの体を起こそうとする。
｢…やだ。｣
｢はあ…。｣
ため息を吐いたAが、その身を丸めてカイのおでこにキスを落とした。
それはほんの一瞬のことだった。
カイが衝撃で固まったまま動かなくなる。
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名無し87778号(プロフ) - お久しぶりでとても嬉しいです泣 小説読んでギョンスが兵役行くのがすごく寂しくなりました (2019年6月28日 1時) (
レス) id: fa16a757ec (このIDを非表示/違反報告)
xiulove(プロフ) - Twitter……気になります… (2018年9月18日 6時) (レス) id: 855436cca3 (このIDを非表示/違反報告)
照り塩(プロフ) - お待たせしました！酔っ払いシン様かけて私も楽しいです。 (2018年9月17日 23時) (レス) id: faa7a37d67 (このIDを非表示/違反報告)
照り塩(プロフ) - xiuloveさん» 酔っ払いシン様は制御不能です、、、 (2018年9月17日 23時) (レス) id: faa7a37d67 (このIDを非表示/違反報告)
マイマイ(プロフ) - 更新ありがとうございます。酔っ払いシン様可愛すぎです｡･ﾟ･(*ﾉД`*)･ﾟ･。 (2018年9月14日 6時) (レス) id: d4546e4e20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2018年7月15日 0時
