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何故かトレーニングルームのある階から来たエレベーターが私のいる階を素通りし、その所為で大分遅れてブリーフィングルームに到着した。
「風香さん･･･」
ツナが途方に暮れたような顔でこちらを見てくる。
「遅れてゴメン、さっきの警報は?」
「それが、ヒバリさんの鳥からSOSが来たんですけど、その反応が並盛神社で消えちゃって･･･バッテリー切れかもしれないけど、リボーンやラルは敵に撃ち落とされたとか敵の罠とか･･･」
「うん、なんとなくわかった。で? これからどうするの?」
リボーンに聞いた話じゃ委員長の鳥･･･ヒバードはこの時代の委員長の居場所を知るための唯一の手掛かり。
ツナは二人から異なった考えを聞かせられてまだ混乱してるので、リボーンに目を向ける。
「どっちみちヒバリの唯一の手掛かりだ。指を咥えてるわけにはいかねーだろーな」
「ですが見てください」
ジャンニーニがキーボードを操作すると、大型モニターが映していたマップに無数の点が表れた。
「これは?」
「あの点は現在確認できるリングです。つまり、
「なに!?」
「あんなに!?」
リングを持ってない戦闘員もいるだろうし、これの1.5倍くらいの人数はいると見て間違いない。
「その中で一際強いリングが一つ。恐らく隊長クラス･･･精製度はA以上･･･」
「
「ガンマ･･･?」
「お前達の戦った第3アフェランドラ隊隊長･･･“電光のγ”。
名のある殺し屋とマフィア幹部を何人も葬った男だ」
「そんなにやばい奴が･･･!?」
ラルさんの言葉で空気が重くなる。
しかし獄寺はそれを破るように「へっ」と鼻を鳴らした。
「ガマだかサンマだか知らねーが、心配いりませんよ、10代目。昨日あれから自主練して色々試して、パワーアップしまくりましたから」
「獄寺、その二つにても似つかない」
とりあえずそれだけはツッコませてもらう。
即座に睨まれるが気にしない。
乗っている殺気も怒気も、私を怯ませられるようなものじゃないから。
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作者名：水鏡 | 作成日時：2018年10月25日 9時
