標的47 ページ1
ボンゴレが誇る(？)へっぽこチューナー・ジャンニーニ(10年後)との再会とかカレーが焦げたりとか、果てには蛇口が外れたりとか･･･いろんなことが一気に起こって食堂でわーわーと騒いでいたけど、突然の壁を叩く音と「聞け」という怒号でひとまず全員が静かになった。
見れば壁を叩いた体勢のままこちらを睨むように見るボサボサな黒髪の女の人･･･多分10年後のラルさんが立っていた。
「最低限の戦闘知識と技術はオレが叩き込んでやる」
そう言われたツナ達は何秒間か、しっかりばっちり静止していた。
どうやらラルさんにこの時代での戦い方を教わろうとして断られていたらしい。
承諾してもらえたのは良いんだけど、ラルさん結結構スパルタでリボーン並に怖いから･･･とりあえず頑張れ。
苦笑していると、ラルさんは私を見て目を見開いた。
「風香、お前もいたのか」
「あ、はい。お久しぶりです、ラルさん」
「え、風香さん知り合いなんですか!?」
「うん、リボーンが家庭教師だった頃に色々あって知り合って」
その“色々あって”が大量に起きて私はアルコバレーノ全員と知り合い。
･･･私の守護者としての使命の上でも、知り合いが多いのは良いんだけど･･･あの個性的な面々に振り回されるのはもう充分。
「
「ブラック･･･スペル･･･?」
「そーいえば敵と遭遇したとき、この時代の山本がそんなことを･･･」
「ミルフィオーレは二つのファミリーが合併して出来たファミリーだ!!
白蘭擁する新進気鋭のジェッソファミリーと、ユニ擁するボンゴレと同等の歴史を持つジッリョネロファミリーのな」
そんなことも知らないのかと言わんばかりにイラ立ちながら言ったラルさんは、そのまま説明を続ける。
出来れば京子達がいないとこでやって欲しいんだけど･･･今言ったら絶対怒られる。
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作者名：水鏡 | 作成日時：2018年10月25日 9時
