標的45 ページ48
「ハル、京子、こいつを飲め。特製ハーブティーだ」
「･･･ありがとう、リボーン君」
「それと、さっき話したお前達に任せたいことだ。読んでおいてくれ」
「リボーン!!!」
突然のツナの大声に驚いて、顔を上げる。
ツナはベッドから降りて、今までに見たことがない、怒った顔でリボーンを見ていた。
「･･･わかったぞ。ツナと獄寺と山本、それに風香と話をする。ハルと京子は席を外してくれ」
「うん･･･行こ、ハルちゃん」
「はい･･･」
京子がハルの肩を抱いて医務室から出て行って少しして、二人の気配が会話の聞こえない場所まで離れるのを待ってリボーンが口を開いた。
「京子とハルには、今ヤバイ状況にあるということだけ伝えたぞ。マフィアのことやボンゴレのことは一切話してないからな」
その言葉を聞いたツナが錯乱したように言葉を紡ぐ。
私達は落ち着かせるのに必死だ。
「気持ちはわかる、けど焦っても･･･」
「大分錯乱してるな･･･」
「ちっ違うよ!! もうここで守護者を集めるとか! そんなのんびりしてる場合じゃないって言ってんだ!!」
「そうやって一々興奮すんのがそーなんだ。それに、守護者を集めるのはやはり避けて通れねぇぞ」
「なんでだよ!! もうそんな根拠のない話はたくさんだよ!! お前の話はいつも･･･!!」
「根拠ならあるぞ」
ツナの言葉を遮るように言ったリボーンに、私もツナも驚愕する。
「そーなんス10代目! 見つけたんスよ! 過去に戻る方法を!」
獄寺は取り出した手紙を見せながら言う。
「ヒントはこいつにあったんです。とにかくもう一度読んでみますんで、聞いてください」
「それは･･･G文字の･･･」
「G文字って･･･(確か獄寺が作った自分専用の暗号･･･)」
手紙に書いてあったのは、こんなことだった。
『守護者は集合
ボンゴレリングにて白蘭を退け
写真のメガネの男消すべし
全ては元に戻る』
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作者名：水鏡 | 作成日時：2018年8月13日 10時
