【REBORN!】風の如く影の如く。 (ページ14)

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標的11 ページ14

「委員長、逃げて!! そいつはッ!!」

そう言いながらも私の頭は疑問で埋まっていく。

何故、情報を遮断したのに委員長はここがわかったんだろうか。

何処から情報が漏れたのか。

導き出せる答えはただ一つ。

(骸が、自分で情報をリークした! 委員長を誘き出すために!!)

「･･･君とはもう、口をきかない」

「どうぞお好きに。ただ、今喋っておかないと二度と口がきけなくなりますよ?」

「君、ふざけ、て･･･!?」

「委員長!?」

「んー? 汗が吹き出していますがどうかしましたか?」

今にも倒れそうな委員長の周りに舞い落ちるのは、無数の桜の花びら。

こいつ、桜クラ病のこと知ってたの?

･･･シャマル、アンタ一生恨まれるかも。

「余所見している暇などありませんよ」

「ッ!!」

蹴りが飛んでくるのがわかって咄嗟に防御しようとすると、鎖がその動きを阻み。

蹴りを鳩尾に受け、激痛と共に視界が暗くなり、意識が遠退くのがわかった。

───ヤバイかも、これ･･･。

必死で抗うものの、暗闇の中に沈む意識を止められるはずもなく。

プツリと私の意識を繋ぎとめていたか細い糸が切れるその瞬間、私の瞳が捉えたのは───

───滅多に感情を表に出さない委員長の、今にも泣きそうな顔だった。