【らっだぁ】嫌いなお隣さん

6 ページ7

状況がわからないきょーさんと緑色を放っておいて、らっだぁと私の会話が続く
「っ！ぽめーはあの時の！」
『らっだぁってお前だったのか⁉』
二人共お互いを指差して言い争う
まさか友達の友達が自分の家の隣人だとは思わなかったのだろう。お互いに

「ちょっと待ってや。何でらっだぁとAが知り合いなん？」

きょーさんが言うと、隣にいた緑色も「ウンウン」と便乗する
確かにこのまま二人で言い争うより、二人にも情を話しておいた方がいい
らっだぁもそう思っているらしく、私達の間に起こった出来事一部始終を話し始めた







「っはは！！何やそれ！！」
きょーさんが大声で笑う
何がおかしいのだ、こっちは真剣なのに
「A絶対勘違いしとるやろ」口を抑えながら言う
笑いを堪えるのか話すのか、一つにしてほしい

らっだぁは何で菓子折り受けとんの断ったん？
きょーさんがらっだぁに問う
そんなこと聞いても意味ないだろう。らっだぁが私との近所付き合いが面倒だと思ったからだ

「それは･･･あの時は俺が･･･」
「俺が何や？」

まるで全てを知っているかの様な余裕ぶりなきょーさんは、ポケットからタバコとライターを取り出す
タバコに火をつけながら、早よ言うてみと、らっだぁを急かす

「俺がっ･･･俺が不清潔だったから、あんまり関わりたくないかなって･･･思ったから･･････」

らっだぁからでた予想外の言葉に戸惑う
不清潔だったから関わりたくない？確かに清潔とは言えない状態だったが、関わりたくないと言うほどではない
つまり今言ったことをまとめると、らっだぁが私を気遣って、受け取るのを断ったっていうことじゃないか
それを、勘違いして勝手に怒ったのは私で、悪いのは私ということになる
何だ。全部私のせいじゃないか

「ええか？らっだぁは勘違いさせるような言い方したのが悪い、Aは勘違いして怒ったのが悪い。やから二人とも謝ったらいいだけの話やないかい」

謝罪の意と怒りの意が混ざり合って、複雑な気分だ
今私の顔は、どんな風になっているのだろうか
わからない。が、目元が少しだけ熱くなるのがわかる

「勘違いさせてごめん…」

らっだぁが先に言う
小学生や幼稚園生の様な会話だが、言葉に重みを感じる
ここで私も素直に謝ればいいのだろうが、言葉が出てこない
言う事は決まっているのに、喉の奥で行き詰まる

「Aサン」

そんな時、私の名前を呼んだのは意外な緑色だった

7→←５

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

ニット帽

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキー漫画

青の祓魔師

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す