【らっだぁ】嫌いなお隣さん

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「レウさんと何かあったん？」

パソコンを開きながら問う
どうやらガストと言う名前は偽名で、本当は「レウクラウド」と言う名前らしい
出会った時のことを少しづつ省略しながら、説明する

「あー…じゃあ俺からレウさんに連絡しとくから、小林さんは風呂に入って来て。いつまでも涙流した汚いままいないでくれる？」

『…気付いてたのかよ。泣いてたこと』

隠しきれてるとでも思ってたの？らっだぁが嘲笑う
いちいち他人を煽ることしかできないのか、こいつは
しかし、一応泊まらせてもらっている身だ
文句を言う資格は今の私にはない

着替えだけ借りて、洗面所に向かう
部屋のつくりは私の部屋と全く同じのため、場所に迷うこともない

洗面所につくと、服を脱ぐ
アニメや漫画なら、こういう時ラッキースケベだか何だかあるのだろうが、生憎私とらっだぁの関係では何も起こらなくて助かる
無言のまま、お風呂につかる
「お湯加減はどうですか」なんて気の利いた言葉もなく、ただ淡々と


『あがったぞ』

不愛想に言う
昨日はきょーさんと緑色が居たから、らっだぁとも少し仲は良くなったと錯覚していたが、実際はそんなことなかった
まだ、仲直りしたというだけで、会話で笑い合うような仲ではないのだ
まぁ、そんな関係元から期待していなかったけど

「ぽけ、レウさんにも連絡しといたから。俺と小林さんが隣人だって言ったらめっちゃ驚いてたよー」
『そうか、どうでもいい報告をありがとう』

ピキッ。らっだぁの額に青筋が立つ
少し離れている所にいる私でさえわかる
出来るだけ悪態はつかないようにしていたが、駄目だな
ついつい癖で言ってしまう

「あのさ〜…やっぱおめーイラつくわ」

『…奇遇だな、私もちょうどそう思ってたところだ』

何故かは分からないが、らっだぁと話しているとイライラする
きょーさんや緑色は何ともないのに。あとガスト…いや、レウクラウドか
ともかく、らっだぁだけなんだ
こいつとだけ、思ってないことでさえ言ってしまう
それがイラつく

「…風呂あがったんだったら、早く寝れば？」
『言われなくても寝るよ』

さすがにベッドを借りるわけにはいかないので、ソファーに寝転ぶ
今日はいろんなことが起こりすぎて、もう疲れた

外国人に道を聞かれて、そこでレウクラウドに助けられて
母が死んで、鍵を学校に忘れて
今、らっだぁの家に泊まらせてもらっている

本当に色々起りすぎている

明日は何も起こらないことを祈りながら、私は眠りについた

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