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噛み合った歯車 ページ7

時間は1週間前…私が言い知れぬ焦りを憶えていた深夜まで戻る

非通知から私の携帯に連絡がきた…

勿論普段なら怪しい非通知からの連絡には出ないはずが、その時は焦りで注意散漫。気にもせずに出たのだ。

『はい、もしもし…』

≪…なんだ?元気…ないな。≫

電話の主は12年前から全く会う事が叶わなかった赤君から…

『いま…心がね…軋んでるんだよ赤君…』

あれだよ…

『私、黄ちゃん…凪やお世話になってる人、助けたいのに…助けられないし、現状八方塞がり…。』

弱音と愚痴を、折角連絡をくれた彼に言った所で変わらないというのに、止まらなかった。

≪A…お前が“公安”に目を付けられたのは恐らく俺の所為だ…凪のことも把握している。彼奴はゼロだな?≫

『…どうして赤君がそれを?』

私、これでも刑事の端くれよ…?

≪なら話が早いな…俺はあれからFBIになったといったらお前は俺に逢うか?≫

『…はぁ〜…なんか納得したわ。分かった、逢うよ…唯、余り長く逢えないと思う。こっちはお兄ちゃん…ううん、公安の目があるから…』

≪…百も承知だ。一縷の望み…いや、希望に連絡をとってからいうのもなんだが、何故逢ってくれる?お前、普通は疑うべき所だぞ…ましてや刑事なんだろ?≫

その言葉に愚問だよ…なんて言葉を零したのは致し方ない。

『仮に赤が偽FBIだとしてもなんでこんな危険な所に匿われてる私に態々連絡するのよ…メリットより大きなデメリットしかないじゃない…それに、なんで特殊な役職についてる幼馴染の凪の所属が分かったか…それは今凪が“潜ってる組織”絡みで間違いない…じゃあFBIの赤がなんで知ってるか?…あんたも潜ってるからでしょ?』

≪あぁ…流石頭がキレているだけある。そして、こんな情報も貰った。≫

『≪NOCの疑いが凪ともう1人(スコッチ)にも掛けられたって?/とも…≫』

お互いに噛み合う、目的は一つ…──

『≪凪をたすけるわよ/ぞ…≫』

≪スコッチはどうする?≫

『彼も公安よ…お兄ちゃんの上司?になるのかしら…直属の上司の親友…死なせる訳にはいかない。』

≪確かな情報か?≫

『この12年間私が何もしてないと思ったの?舐めないで頂戴。』

≪それは済まない…気を悪くしたか?≫

『昔よりドSになってるわよ…あの可愛い赤君がどっか行っちゃった…全く誰に似たのよ?』

≪FBIきっての切れ者が教育係なものでな。≫

『ほぉー…???』



それ赤井秀一さんじゃありません事???

協力者である前に…→←協力者



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瑠衣(プロフ) - とても面白くて大好きです!これからも頑張ってください! (2020年4月16日 20時) (レス) id: 44c29d146e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:喜怒哀楽は見切り発車 | 作成日時:2019年11月15日 16時

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