【名探偵コナン】風見妹は兄以外も大事【警察学校組】 (ページ41)

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莫迦は風邪ひかないページ41

「なんつー格好してんだお前…」

『そんなシラケた顔しないでよ…ッさっきの音に、居てもたっても居られなくて…きたんだからッ』

ゼェゼェッ…と息を整えるがいけない…。

『ヤバイ…クラクラする…』

はぁ？！と焦る茂に肩を貸してもらった。

「お前、体調おかしいぞ？」

『今朝は普通…何時も体温低めだから…多分、急に動いたから…。』

やだなもう若くないかも…なんて零していれば自販機の近くに腰を下ろす。

寒いのに、何も厚着しないで飛び出したからだ…

パサリと背中に掛けられたのは黒いコート…ほんのり煙草の香りがする…。

「着てろよ…後お前、紅茶派だったな。」

ガコンッという音共に渡された紅茶は温かい。

ちょっと事情説明してくるから…そう言った茂は伊達さん達と話している。

此方を見た伊達さん達は吃驚してるし渉後輩君なんて焦ってるって、言うか…。

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:side白

「やっぱ熱だろこれ…」

はぁ…と深い溜息を零し、貸したコートに包まって寝息を立てる同級生の風見Aに呆れ半分心配半分の溜息がでる。

「白木、後やっとくからA送ってやれ…。」

「ありがとうございます…航先輩。なんか此奴、風邪引いてるみたいなんで助かりますわ。」

てか航先輩、此奴の事知ってるんすね…

「あぁ、この間同期と喫茶店に行った時捕まってた憐れな美人ねーちゃんって印象だったんだがな…実は此処最近親しくなったんだ…Aには結婚指輪の相談に乗ってもらってよ。」

「結婚指輪…って、航先輩結婚するんすか？！」

「あぁ…照れくさいから周りには言ってねぇんだ。婚約者は北海道に居てな…。」

今日の夜には飛行機に乗って行くと告げる航先輩におめでとうございますと言葉を掛けながらAの奴を背負う

「かる…此奴食ってんのか？」

確か最後に背負ったのは高校の文化祭に疲れきってぶっ倒れた時だったか…なんて思い出しながら愛車のFDの後部座席に寝かせ、額を軽く触っても分かるくらいの熱量だ…

「白木さん、その人は？」

「あぁ、高木か…此奴は一応お前の先輩になる筈だった奴な？」

今は刑事辞めちまったけど…

「元は一課志望…俺等の警察学校時代の首席様だ。」

え！？と驚く高木に、良いリアクションだなぁと初々しさを感じる

「此奴ともう1人には勝てなかったな…全部成績トップだったし…まぁ、爆弾処理だけは俺の方が上だっていいたいが…」

色々と飛び抜けてすげぇんだけど

自分に疎いんだよなぁ…