辞めれません“決定事項” ページ12
実家に帰れば兄の強い抱擁ですキタコレッ
『お兄ちゃん、イタイ』
「…怪我は?」
『ヒール脱ぎ捨てて階段駆け上がったから足切った程度…怒る?』
「いや…怒れない、それに…Aが居なかったら…と、降谷さんから報告で、聴いている…感謝もされてしまった。」
『そう、なんだ…でもごめんね?お仕事の邪魔した訳だし…』
「いや、それは…」
『ふふ、お兄ちゃん誤魔化しきれてないよ…』
ほんとは、事が終わるまで…私を見ておけって言われたんじゃない?
「…その通りだ。」
だよね〜と納得する一方で普通はそうだよ。と零した。
足を拭き汚れを取りながら少し大きめの絆創膏を貼る。
「雑な処置。」
『…もう、気配消さないでよ。』
「君は…」
「どうも、NOCで組織ではコードネームがハンター…Aが小学生からのズッ友で今はFBIです。」
『ブッ…何その自己紹介の仕方ッ』
やめて、腹筋しぬッッッ
『お兄ちゃん、覚えてないでしょ?』
彼だよ、と言って昔“三人”で撮った小学生の夏休みの写真を見せれば、裕也お兄ちゃんったら赤君と写真の赤君を何度も見比べてんのッほんと可愛いかよ…て、いうかそう思うとなぁ。
『黄は公安、赤はFBI、私は探偵かぁ…なんか面白いね?』
「志しは一緒…だからな。」
『ですねー…』
「Aさんは警察を“辞めれません”よ?」
『は?』
あむぴが水を差すようにいいやがってきた。
『え、私、営業妨害…それに、ペーペーだし勝手に首突っ込んだ…FBIの赤に勝手に協力したし。なんか諸々公安の仕事、無茶苦茶引っ掻き回したんでこれはもう首括る並の案件じゃ?』
「おい、A?落ち着け…」
『え、無理くそ…』
絶対辞めさせられる案件やん?
「上からの判断なんだよ…Aちゃん。」
『え、緑川さん?』
「あぁ…それから俺は“諸伏景光”が本名なんだ。今迄偽名でごめんな?」
「俺は降谷零、序に松田達の同期で風見の上司だ。」
それとも意地悪上司だったか…?とか降谷スマイルかまして告げるけどさ…
『…は?いや、まっって???』
なんで今カミングアウトされたの???
私公安にはならないよ?
「だから言っただろ?上からの決定だ。Aのことを話したら、表では探偵で構わない。だがいざという時は“公安”ではなく、あくまで“公安の協力者”として動いて欲しいとの事だ。」
まて、罷り通るのかそれ…?
「降谷さん達だから意見が通ったんだろう…」
『お兄ちゃん私頑張るわ。』
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瑠衣(プロフ) - とても面白くて大好きです!これからも頑張ってください! (2020年4月16日 20時) (レス) id: 44c29d146e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:喜怒哀楽は見切り発車 | 作成日時:2019年11月15日 16時