深紅の君に…3

EP101 ページ9

〜青峰side〜

青「は？！こんなんが4000円だと！？

意味分かんねー」

桃「値段知らなかったの？！」

青「Aがオマエにだとよ

元々赤司からAへの手土産みてぇだけどな」

桃「そういう事ね！それなら納得

赤司君ならこのお店行き慣れてそうだもん

それにしてもA。赤司君と会ったんだ

じゃあ2人はまだそういう関係か」

青「…だろうな」

Aは前の赤司を求めてるみてぇだが

ハッキリ言って無理だ

オレでさえ純粋にバスケを楽しんでたあの頃には…

戻れねぇ

桃「でもコレ赤司君からAにあげたんでしょ？

何で青峰君が持ってるの？」

青「…さあな

オレはもう帰るぞ」

桃「青峰君っ！

決勝戦…勝手な事してごめん」

青「…別にもう気にしてねぇよ」

さつきを残してオレは家へ入った

Aと会って何日か経った

あーする事ねぇなマジで

昼寝でもすっか

Aが同じ学校なら少しは退屈しのぎになったかもな

キスした後赤司から何か連絡があるかと思ったが

不気味なくらい何もねぇ

嵐の前の静けさってやつか？

まぁ何もねぇならそれでいいか

♪"〜

電話か

どうせさつきが部活出ろって催促な電話だ

気付かねぇフリしてやり過ごすのが無難だ

♪""

あ？今度はメール？

いつもよりしつこいじゃねぇか

めんどくせぇな

メールだけ読んで電源でも切っとくか

着信は案の定さつきからだったが

メールの送り主は

【今吉翔一】

あ？今吉さん？画像付き？

マイちゃんの写真集は部室に隠してある

まさか見つかったか？！

急いでメールを読むと

今『ツーショットええやろ？

桐皇のジャージ姿も似合っとるの笑』

スクロールして文面の下を見ると

！！

Aと今吉さんが肩を寄せ合ってる写真だ

それもAは桐皇のジャージまで着てる

は？何だよコレ

つーかこの場所…桐皇の体育館じゃねぇか？

確認しに行く…か？

いや行ったら練習出ろとかうっせぇ事言われる

それはめんどくせぇ

けど…チラッと携帯に視線がいく

青「…ハァ…ったく」

実際居るか分かんねぇけど昼寝も飽きた

Aが居るか確認して

部室にあるマイちゃんの写真集でも読むか

屋上を後にして真っ直ぐ体育館へ向かった

青「…うーす」

桜「青峰さん！来てくれたんですね！

スイマセン！僕が呼びに行けば良かっ…」

青「今吉さんは？」

桜「スイマセン！あっちに居ます

桃井さんと誠凛のマネージャーと一緒に」

やっぱり来てたか

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