紺青の光の彼女は…11【青峰大輝】

EP347 ページ19

青峰side

スタメンが発表される直前

赤「！はぁ！はぁ！」

赤司が息を切らして席へ着いた

実「征ちゃん。どうかしたの？！

監督も心配してたわよ」

赤「ああ。心配かけた

大丈夫だ。支度に手間取っただけさ」

さっきまで息を切らしてたのにいつのまにか平然と話してやがる

赤司は黙って試合を見続けた

昨日とは打って変わって話しかけてはこねぇ

試合は無事に勝利で終わり関係者に挨拶して帰るか

席を立とうとした時

赤「青峰」

青「あ？何だよ？」

初めて赤司がオレに話しかけた

赤「少し頼まれてくれないか？」

青「…面倒な事は断るぜ」

赤「簡単な事だと思うがな

コレを…渡してくれないか？」

赤司は一通の白い封筒をオレに渡した

宛名は…【藤本 A様】

青「…誰からだよ」

赤「もちろん俺からだ後ろにも書いてある」

青「へぇー赤司がラブレターを出すなんてな」

出す側より貰う側だろオマエ

赤「別に大したことは書いてない

それに…手紙で書いた方が伝わるモノもある

それで頼まれてくれるのか？」

青「あー…」

面倒だしA宛のラブレターを分かって渡すのもな

けど守りや菓子の事世話になったしな

青「…今回だけだ」

赤「助かる

それじゃまた冬にな」

赤司はそのまま洛山を引き連れ帰った

オレも関係者に挨拶さっさと済ませるか

……

冬も結果出す事宣言した

勝つしかねぇな

菓子も買ったしこのままAの家に届け行くか

帰りの新幹線内でAから試験が終わったとメールが来た

Aの家へ行くと返信して着くまで寝た

最寄り駅まで着くと

貴「大輝」

マフラーを巻いたAが立って待ってた

やっぱコッチも肌寒いがそこまでじゃねぇぞ？

マフラーとか早過ぎだろ

ホント寒がりだよな

つーか家行く言ったろーが

寒がりなくせに外で待ってんなよ

貴「大輝おかえりニコ」

！！//ったく//不意打ちだろ//
青「おう」

変に照れたのをバレたくねぇから簡単に答えた

貴「模試の帰りとタイミングが合ったから駅まで迎え来ちゃった

大輝はどうだった？」

青「まぁまぁだろ。試合は勝った」

貴「わざわざ見に行った甲斐があったね

こっちは昨日よりは手応えあったよ」

青「良かったじゃねぇか」

嬉しそうに頷くAと歩き出した

よっぽど前より自信あるみてぇだな

あんだけ勉強すりゃそうなるだろ

もうすぐAの家だがストバスコートが目に入った

ちょうどボールも置き忘れてやがる

あーボール触りてぇな

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