EP212 ページ16
マンションのエントランスでテツ君と会った
黒「あれ？Aさん出かけてたんですか？」
貴「テツ君。ちょっとね…
大我は家にいるかな？」
黒「はい。さっきボクと帰ってきたので」
貴「そっか。ありがとう」
連絡しようかと思ったけど直接行く事にした
ピンポン ガチャ
火「なんか忘れたのか黒…子…
！！Aっ！」
貴「大我。いきなりごめんね
話がしたくて…連絡しないで来ちゃった」
火「あ、ああ！気にすんなよ！
家の中で話すか？」
大我は扉を大きく開け部屋へ招き入れようとしたが
貴「…悪いけど外で離さない？」
火「！！ああ分かった
支度するから待ってろ」
5分程待ってると
火「悪い待たせた」
大我は大きなポットを持ってきた
火「外寒いだろ？
温かい飲み物持ってけば少しは紛れるだろうと思ってよ
これ支度してたら遅くなっちまった」
あ…こういうさりげない優しさ…
大我の好きなところだ
貴「ありがとう」
私達は階段に腰掛けた
火「ほら、まずAから飲めよ」
大我にマグカップを渡された
口へ入れると紅茶だった
貴「美味しい
私コーヒーより紅茶派なの」
火「そうかっ！紅茶選んで良かったニカ」
この笑顔も好き
けど…しっかり伝えなきゃ
貴「大我…あの…告白の返事なんだけど…」
火「！！ああ…」
言うんだ
貴「…ごめんなさい
今は大我とは付き合えない
というより誰とも付き合わない」
火「！！
…そうか。やっぱ…オレじゃダメだったか…」
貴「違うっ！大我だからダメって訳じゃない！
私…自分の気持ちがよく分からない
大我に優しくされて甘えてばっかりだった…
だから自分の気持ちとしっかり向き合いたい」
火「…優しくしたのもAだからだ
オレがしたくてやった
甘えられるのもオレはイヤじゃねぇけど」
貴「私…また中途半端になっちゃう…」
今は誰とも付き合わないで甘えないで
しっかり自分と向き合いたい
火「…あのさ
何かきっかけとかあったのか？
その…紫原から聞いたけど
少しはオレの事…意識してるって聞いて//
オレてっきり良い返事貰えるって思ったから」
貴「え？あっ君に会ったの？」
そんな話聞いてない
コンビニで会ったのかな？
火「え？聞いてねぇの？
紫原と青峰ストバスコートでモメてて
黒子が先に止めに入って後から来たオレも止めに入ったんだ」
貴「あっ君と大輝がモメてた？！
知らない…聞いてない…」
コンビニに行ったんじゃなかったんだ…
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作者名：ochapy | 作成日時：2018年9月20日 11時
