14話 ページ16
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なんとなく想像はしてたけど、こいつ話すの下手だね。女子とは話しにくいタイプだね。
自分から話にいくことはまあ無い。
土方は黙々と犬のエサと化した団子を食べていた。
美味しいのだろうか、あれ。
うーん私には理解し難いな。そもそも反りが合わないよ、私と土方は。
なんて考えていた。
頬杖をつきながら考えていた。土方が喋らないから、私も喋りかけはしない。
次はどうやって嫌われようか。こういう悪いことって考え出したら止まらない。
お湯をかける。足突き出して転す。マヨネーズに砂糖入れる。
うわぁ陰湿…
そこまでしなくていいんじゃない?って思うかもしれないけど、
警察はやっぱり嫌いなんだよなぁ。
と、まじまじと土方を見つめた。
キリッとした鋭い目。高い鼻。顔立ちは整ってる。
でも、ところどころ小さい、見えにくいけど傷がある。
あれ、顔赤い。
A「…どしたのアンタ。」
土「そんな見つめんなよ、照れんだろうが。」
は?
A「あ、ごめん…っていうか勘違いしないでよ!気があった訳じゃないから!ほんとに!」
土「分かってらァ…」
分かってないな!?
あれから一言も話はなかった。
土方は犬のエサを完食した。常人からすりゃ恐ろしい。
食後のお茶にまでマヨネーズかけようとしてたから全力で止めた。
A「二度と来ないでよ!」
土「心配すんな。たまに来るよ。」
日本語の意味は……?
ほんと、
うっとうしいんだよなぁー
あいつの背中を見送りながら呟いた。
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作者名:ぐら x他1人 | 作成日時:2020年1月25日 9時