11話 ページ13
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「だぁからてめぇが!」
「あんたこそ!」
と、団子屋までの道のりを言い合いにつぶした。しっかりと歩きながらも口は呼吸をするように暴言のオンパレード。
時にはピー音が必要になるようなきったない言葉も飛び交うから、町行く人の視線は私たちを見逃さなかった。
見て、あれ真選組の副長だわ。
あらほんとね。か弱い女の子にあんなこと言っちゃうなんて…
よっぽど警察は腐ってるのね。
なんて声すら聞こえる。
もちろん土方は私との言い合いに気を取られて、全く気付いていない。
警察の評判が下がる訳だから喜ぶところだが、私的には、か弱いなんて言われてすごく腹が立つ。
って考えている間も土方は喋り続けていた。
土「おい聞いてんのかてめぇ!」
A「あ、ごめん聞いてないわ」
暴言を喋りに喋って20分。
鈴「あらぁ!すっかり仲良くなっちゃって!」
「「どこが よ/だ!」」
そうは言いながらも…
団子屋までの道は心做しか少し短く感じた。
A「ま、ありがとね。送ってくれて。」
私は認めたくはないのだけど、事実があるから仕方ない。
土「おう。(あれ、敬語は…)
せっかくだから食ってく。朝飯まだなんだよ。」
A「げ……す、速やかにお引き取り願います…。」
土「あ゙あ゙?」
A「帰ってください。」
土「あ、敬語だ。」
A「…帰れやコラ。」
土「あれ、敬語は…」
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作者名:ぐら x他1人 | 作成日時:2020年1月25日 9時