39話目の段 ページ41
保健室に着き布団にAを寝かせしばらくしてシナ先生達も合流する。
他の場所を探していた山田先生と土井先生もやって来た
山田先生「良かった見つかったか」
土井先生「Aさん…」
シナ先生「怪我が増えてる…また末崎さんに殴られたのね」
伊作「またってどういうことですか?」
シナ先生「実はかくかくしかじかで…」
伊作「そんな……僕知らなかった…五年は知ってたの?」
兵助「俺たち初日に監視してた時に末崎がAを殴ってるの見たんです…」
勘右衛門「だから俺たちでAを末崎から守ろうって決めてたのに……守れなかった」
伊作「そっか…」
土井先生「山田先生まさかあの時も殴られていたんでしょうか?」
山田先生「そうでしょうな…」
『う、、あれここは…?』
八左ヱ門「A!」
伊作「ここは保健室だよ｡」
【あ、思い出した。姫華様に殴られてリボン切られて…もう何も考えたくなくて……】
『皆さん迷惑かけてごめんなさい。私は大丈夫です｡』
三郎「大丈夫じゃないだろ…これ末崎にやられたんだろ?」
『リボン……私が姫華様に逆らったから私が幸せを望んだから……。私は姫華様のおもちゃじゃなきゃいけないんです……だから私にもう構わな……っ…!?』
山田先生「A!」
山田先生に頬を叩かれた
土井先生「山田先生!?何して…」
山田先生「それが本心か？違うだろう、言ってたじゃないか…人を信じたいって友達もまた作りたいって……幸せになりたいって。ほら周りを見てみろ､こんなに心配してくれる味方が居るじゃないか」
勘右衛門「Aはおもちゃじゃない｡人間だ｡」
雷蔵「幸せになっちゃいけないなんて誰も思ってないよ?」
八左ヱ門「俺たちが守ってやる｣
兵助「もう俺たちは友達だろ?」
三郎「絶対裏切らないから」
伊作「Aちゃん…」
シナ先生「もう大丈夫だから安心してちょうだい」
『みんな…』
山田先生「ほらな?もちろんわしも味方だ。」
土井先生「私もです。Aさん何があったのか話せますか？」
『呼び出されてあの倉庫に連れていかれて…あんたが居なければ私がみんなにチヤホヤされるのに!なんであんたが皆に好かれるのよって言われて殴られて苦無出してきて足に刺すとどうなるのかなって…ッ…リボン取られておもちゃのくせに逆らった罰よとか言って切られたんです…次調子に乗ったら今度こそ足に苦無刺すって言ってました…リボンがあったから私今まで耐えれたのに……宝物なのに……』
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作者名：歌弥乃 | 作成日時：2023年12月8日 13時
