37話目の段 ページ39
『私もそろそろ事務室戻りますね。』
山田先生「あ、そうだついでにこれを吉野先生に渡しておいてくれ」
『わかりました。ではまた』
山田先生に礼をして部屋を出る。
【結構時間立ったな、急がなきゃ】
(あ、天女だ)
(いつまでこの学園にいるんだ)
(さっさと出ていけばいいのに)
1部の生徒からコソコソ言われてるが気にしないようにして事務室へ戻る。
【まぁ陰口は慣れてるしね…】
『戻りました。』
吉野先生「はいおかえりなさい。山田先生と利吉さんはどうでしたか？」
『……利吉兄さんって呼ぶ事になりました｡山田先生も父上みたいな存在って思っていいんだよと言われました』
吉野先生「おやおや…良かったですね。心強い味方が出来て」
『そうですね…あ、山田先生からこれを渡すように言われて…』
吉野先生「あぁありがとうございます」
資料を渡し作業を再開させる。
ｶｰﾝ!
『昼だ…。』
吉野先生「あ、言うの忘れてましたが昼から私用事があって町に行くので事務仕事は休みでいいですよ。小松田君にはいつも通り門番させますから。」
『そうなんですね。ではまた明日よろしくお願いします。』
吉野先生に手を振り食堂へ向かう。
【皿洗い終わったら保健室行かなきゃ…】
食堂に着きいつも通り皿洗いを始める。
姫「きゃは、相変わらず真面目ね〜♡」
『ひ、姫華様…』
裏口から姫華様が入って来て近づいて来ておばちゃんにバレないように耳元で囁く。
姫「昼からなんもないってさっき聞いてたわ後で裏庭来なさいよね。断ったらどうなるか分かるわよね？」
姫華様はじゃーね〜と手を振るとまた裏口から出て行った。
【怖い、行きたくない…】
おばちゃん「Aちゃん大丈夫?末崎さんに何言われてたの?」
『あ、大丈夫です｡なんでもないですよ。』
おばちゃん「そう?無理しないでね」
伊作「あAちゃん!」
留三郎「あ、、どうも話すのは初めてですよね?」
【あぁ食満留三郎だ､､｡】
留三郎「そんな警戒しないで大丈夫だ。伊作から話聞いて俺もあんたを信じてみようと思ってな!それに…」
『???』
留三郎「伊作には言えないが昨日末崎に殴られていたの見たんだ…止めれなくてすまなかった。」
伊作「ん、留三郎なんて言ったの?｣
『……気持ちだけで大丈夫ですよ。善法寺さんなんもないです。ほらご飯食べないと間に合いませんよ。』
伊作「あぁ後で絶対来てよ！」
留三郎「またな」
2人を見送り皿洗いを終えご飯を食べる｡
【はぁ……行かなきゃ】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：歌弥乃 | 作成日時：2023年12月8日 13時
