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10話目の段 ページ12

しばらく部屋で寝転がってると誰かが襖を叩く音がした。

『はい誰ですか?』

??「土井半助です。入ってもよろしいでしょうか?」

【ど、土井先生!?あ、え、なんの用!?とりあえず深呼吸して…】

『はいどうぞ』

土井先生「失礼します天女様」
そう言って襖を開け入ってくる土井先生

『何か御用ですか…?』

土井先生「先程学園長先生から言われた事を伝えに来ました。明日の朝朝会を開いて2人の紹介をすると。
明日は事務服に着替え校庭に集合してください。」

【あ?はぁ………?いやいや無理無理無理!なんでよ!人に関わらないでいれると思ってたのに!!!いや姫華様は喜ぶかもしれないけど…!私なんで嫌いなのに姫華様の心配してんの!私の馬鹿!】

『いや、わざわざ天女を紹介するなんておかしいんじゃないですか?それに土井先生さっき天女様って言ってましたよね?呼ばないでって言ったじゃないですか…!』

土井先生「…!すいません末崎さんは天女様と言うと喜ぶのであなたも嬉しいのかと」

『全然嬉しくないですし、それに人と仲良くする気はないとはっきりあの時言いました。関わり持ちたくないですって。』

ー土井先生sideー
目の前の少女が発した言葉に驚いた。
今までの天女や新たな天女の末崎さんは天女様って言うと喜んで今まで以上に生徒や私たち先生達に媚びを売っていた。

末崎さんはこれから媚びを売りはじめるのだろう

私は何とか妖術にはかからなかったが上級生や1部の下級生が妖術にかかり学園が崩壊しかけていたが先生達や利吉君が天女を天に返すと言う事を2回繰り返していた。

だから天女というものは信頼しては行けないと思っていたがこの少女は違うのか?今までと同じだと思ってはいけないのか?

庵で仲良くする気ないって聞いた時は演技だと思っていたが違うみたいだ。

今までの天女と比べてはいけない気がする。
信じてみてもいいのだろうか。この子を。

一年は組のみんなに会わせてみるか。

ー土井先生side終わりー

土井先生「すいませんAさんでしたね。これから気をつけますね。」

【…土井先生からの殺気が無くなった!なんで…?】

土井先生「ヘムヘムやシナ先生みたいに私のあなたの事信頼してみようと思います。」

『え、、?』

土井先生「先程シナ先生から聞きました。信頼出来る子だとあなたは人を信じられないのだと。私でもシナ先生でもヘムヘムでもいいから頼っていい、辛い時は泣いていいんですよ?さてそろそろ失礼します」

『………』

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作者名:歌弥乃 | 作成日時:2023年12月8日 13時

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