作り笑顔が下手な君【原神】【放浪者】

続き ページ23

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僕はスメールシティでとある人物を待っていた



全く...待ち合わせ時間過ぎてるのに
あの女は一体どこで道草を食っているのかな？



時間に数分遅れた女は僕に一言謝って
僕の隣に座りやがった



いつもなら僕の許可なく誰かを隣になんて座らせないけど

今回は我慢だ




コイツの情報を全て吐かしてもらわないと








僕は彼女に警戒心を持たないよう、優しい青年のように振舞った







「ふふっ...放浪者さんって面白いのね」

「ははっ、そうかい？僕にそんな事を言う女性なんて
君ぐらいだよ」

「あら」







ウソだ。

僕はよく知っている





僕の本性をいとも簡単に暴いて
それを知りながらも嫌な顔せず


隣に引っ付いてくる少女を










"少女"と言っているが、彼女の見た目を拝見して推測した年齢だ
彼女が実際何歳かは知らない


けど、僕にはそんなものどうでもいい







僕だって450年近く生きてるからね











...と、目の前の女を相手にしているが
考えている事はAの事ばかり




僕をこんなふうにさせたのは彼女のせいだ













「...へぇ、そうなんだ」

「そうなの！だから、放浪者さんさえ良ければ...



わたくしと一緒に...デート致しません？」











彼女は僕にぐっと近づき
後数センチで互いの唇が触れ合う距離に






だがそれを僕は拒否しようとした
知らない女性と接吻なんてゴメンだからね





けど、キスを阻止したのは僕でも彼女でもなく
















突如現れたAだった

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